5年で確かな成長もタイトルは1つ…アルテタに現地記者陣の見解は?「“最後のハードル”が最も難しい」
アーセナルのミケル・アルテタ監督について、現地記者が持論を展開している。 2019年12月にアーセナルの指揮官に就任したアルテタ監督。就任初年度でFAカップ優勝を達成すると、過去2シーズンはプレミアリーグ優勝争いをけん引するなど、苦しんでいたチームを飛躍させた。『Opta』によると、アルテタ監督の就任以降でアーセナルはプレミアリーグで「366ポイント」を獲得。マンチェスター・シティ(429)とリヴァプール(396)に次ぐ勝ち点を重ねているようだ。しかし、就任から約5年間で主要タイトルは1つのみ。現地では2004年以来となるプレミアリーグ制覇を望む声が高まり、一部では指揮官に対する疑問の声も上がっている。 【順位表:プレミアリーグ】 そんな42歳指揮官について、著名記者ギジェム・バラゲ氏は『BBC』で「アーセナルが再びトップ4になったことに疑問を持つ人はいない。だがタイトルを争うためには、まだ1つか2つの調整が必要だ。アルテタもそれを考えている。彼には必要な変化をもたらすパーソナリティやビジョンがあると確信しているよ」と持論を展開した。 また、アーセナルOBでもあるアラン・スミス氏は『スカイスポーツ』で「SNSでそうした需要は高まっているのかもしれない。確かに難しい時期もあった。だが『タイトルを獲得しなければならない』という人が多いが、私はそうではないと思う。トップに挑戦していることがわかる限りは、進歩だと思うよ」と語っている。 その上で『The Athletic』のロリー・スミス記者は、「アーセン・ヴェンゲルが退任してから7年、その直後は困難だったが、アルテタの就任から急速な軌道を描いている」とし、以下のように続けた。 「彼らは2004年以来、この地位に戻ってきた。チャンピオンズリーグに定期的に出場し、タイトル争いに加わり、疑いようのないエリートクラブの1つに戻ったのだ。ここ1~2年はペースが落ちたかもしれないが、それは“最後のハードル”が最も難しいからだ。落ち込んでいたクラブを改革し、元の姿に戻している。ヴェンゲル後のアーセナルの移行は、マンチェスター・ユナイテッドほど長くはない」 今季はプレミアリーグ16試合を終えた段階で首位と6ポイント差の3位、チャンピオンズリーグではリーグフェーズで3位につけ、リーグカップでも準決勝へ進んだアーセナル。アルテタ監督は、初年度以来のタイトルを掴むことができるのだろうか。