ヤクルト・ドラ1中村 背番号「15」鉄腕ロード歩む「息の長い選手になりたい」仮契約で決意
ヤクルトのドラフト1位・中村優斗投手(21)=愛知工大=が17日、愛知県名古屋市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円で合意(金額は推定)。背番号は15に決まり、広島の大エース・黒田博樹氏のような鉄腕ロードを歩む。 表情を引き締めながら中村が決意表明した。「将来は鉄腕と呼ばれるような、背番号に見合った成績を残したいと思います」。最速160キロを誇る速球派右腕だが、これまで大きな故障歴はない。タフさが魅力の一つで、「もともと体が硬い」と大学時代からアミノ酸やビタミンなどサプリメントを複数摂取し、内面からケアしてきた。 憧れだったプロでの世界では背番号「15」を継承していく。ヤクルトでは90年代を支えた岡林洋一氏が背負い、球界では日米通算203勝を挙げた広島・黒田氏がカープ時代に貫き、永久欠番になった背番号でもある。 「本当にいい番号をいただいた。息の長い選手になりたい」。先輩には大きなケガなく第一線で戦い続ける球界最年長の石川ら、生きる“教材”の存在が背中を押す。第一の目標はプロ初勝利、そして新人王。鉄腕・中村として新時代を築いていく。 ◆中村 優斗(なかむら・ゆうと)2003年2月8日生まれ、21歳。長崎県出身。176センチ、85キロ。右投げ左打ち。投手。諫早農、愛知工大から24年度ドラフトでヤクルトから1位指名。今春の欧州代表との強化試合で日本代表に招集された最速160キロの剛腕。奪三振能力も秀でる速球派。