「初めてのマッスルバック」 入門 お買い得品は?まずは中古で挑戦
硬派なあなたにおススメは…やっぱり「タイガーモデル」でしょう
強い意志を持って選ぶなら、タイガー・ウッズの名が刻まれたテーラーメイドの「P7TW」(2019年)だろう。数量限定モデルでレアだ。見た目は難しそうだが、実はトウ側にタングステンを入れてあり構造は古くない。程度に大きく価格が影響され、3番~PWまでの8本セットで20万円前後にもなる。 また、石川遼が愛用するキャロウェイ「APEX MB アイアン ツアーバージョン」(2019年)もカッコいい。三浦技研製というのも惹かれるポイントだろう。4番からPWまでの7本セットで14万円前後が相場となっている。どちらも高価格で一見リスクが高そうに感じるが、リセール時の価格も高くなる点をお忘れなく。
“マッスル比率”を徐々に増やす手も…
マッスルバックを使う上で問題となるのは5番、6番といった長いアイアンだ。PGAツアーの選手ですら3番、4番はキャビティや中空にしているケースがある。よほどのハードヒッター以外は、ロングアイアンを使いこなすのは素直にあきらめよう。 とりあえず、練習場で何番まで打てるか確かめてみる。その結果で7番からPWまではマッスルバック、その他は中空やキャビティの単品アイアンにする、またはUTを入れるのもいいだろう。あるいは5番からPWまでの8本セットを購入、5番や6番は練習用…と考えるのはどうだろう? マッスルバックは飛距離においては不利だが、アプローチ感覚でアイアンを打ちたい人にはメリットがあると思う。キャビティとマッスルバック、同じシャフトが入っている2セットを購入し、打てるようになってきたら徐々に“マッスル比率”を増やすのも楽しい(その際は各セットのロフト角をチェック)。ゴルフはスコアを競うものだが、一方でお気に入りのクラブで会心のショットを放ったラウンドもまた楽しい。ナイスショット一発で、美味しいお酒が飲めるのもゴルファーだ。そんなクラブを探すのもまた、ゴルフの楽しみではないだろうか?(文・田島基晴)