物理キーボード搭載のiPhoneケース「Clicks」発売 実機を試して驚いた“完成度の高さ”
高い完成度と割り切りの選択
Clicksの最大の特徴は、その仕上げのよさとiPhoneとの一体感だ。ケースに装着したときの精度は目を見張るものがあり、サードパーティー製品とは思えないほどの完成度の高さを感じさせる。 しかし、この装着感の高さは、ある種の割り切りの上に成り立っている。完璧な装着感を実現するため、わずかな筐体の違いでも別製品として設計されている。iPhone 16とiPhone 16 Proですら別のケースが必要なほどで、この徹底ぶりは汎用(はんよう)性との兼ね合いでもろ刃の剣といえる。本体の買い替え時には新しいClicksも必要になるため、決して安くない買い物となるだろう。 とはいえ、物理キーボードを求めるユーザーにとって、これはのどから手が出るほど欲しい製品かもしれない。CMOのGadway氏は「1000人に1人に売れればビジネスとして成り立つ」と説明するように、確かにニッチな製品だ。しかし、刺さるユーザーには間違いなく刺さる製品であるだけに、実機を試せる場所の拡大が望まれる。 現時点では日本でのデモ機設置場所は未定だが、ティーガイアとの提携により、今後実機展示の機会が増えることに期待したい。
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