物理キーボード搭載のiPhoneケース「Clicks」発売 実機を試して驚いた“完成度の高さ”
2種類のショートカット機能
Clicksのショートカット機能は2つのタイプが用意されている。1つは、CommandキーやOptionキーを使用するiOS標準のキーボードショートカットだ。例えば「Command + H」でホーム画面に戻るなど、iPadやMacで使い慣れたショートカットがiPhoneでも使えるようになる。 もう1つが、Clicksキーと組み合わせて使用するClicks独自のショートカット機能だ。これはiOSの「ショートカット」アプリと連携しており、ユーザーが自由にアクションを割り当てることができる。例えば、特定の相手へのメッセージ作成画面を開く、スマートホームデバイスを操作する、特定のアプリを起動するなど、さまざまなアクションを設定可能だ。 発表会のデモでは、Clicksキーと特定のキーの組み合わせでスマートライトの点灯/消灯を操作したり、モーニングプレイリストを再生したりするデモンストレーションが行われた。「アクションボタンが1つしかないiPhoneに、カスタマイズ可能なアクションボタンを追加できる」というのが開発チームの狙いだという。
日本は世界のトップ5に入る重要な市場
2024年1月の発売以来、わずか10カ月で世界140カ国に展開し、累計販売台数は8万台を突破。興味深いことに、ユーザーの約40%が物理キーボードを初めて使用するという。 これまでは日本市場向けは個人輸入に頼っていたものの、「日本市場は世界のトップ5に入る重要な市場です」とCEOのLi Mow Ching氏は語る。「日本のお客さまは細部まで製品を見てくださる。そんな日本の方々に、私たちの考えるデザインと機能をお届けできることを誇りに思います」 日本ではAmazon.co.jpでiPhone 16 Pro/16 Pro Max向けモデルを先行して販売。他のiPhoneモデル向けは本国サイトでの購入となる。2025年に向けた新機能のロードマップも用意されており、独自の日本語入力ソフトウェアの開発も検討されているという。