フェンス登ってコーチから叱咤「やっちゃいけん」 スーパープレー狙うも…まさかの“失態”
天谷宗一郎氏は2010年横浜戦で、フェンスに登ってホームランを“強奪”
伝説プレーが飛び出したのは2010年8月22日だった。元広島外野手の天谷宗一郎氏(野球評論家)によるホームランキャッチだ。横浜のブレット・ハーパー内野手が放ったスタンドに飛び込みそうな当たりを、マツダスタジアムのフェンスに登って反り返りながら捕った。「いろんなところが、歯車がかみあったプレーでしたね」。その舞台裏を明かすとともに、それから5年後のまさかの“失敗”についても振り返った。 【画像】元広島外野手の妻が大開脚で大胆ポーズ「きれいすぎ」 その瞬間、スタンドは大いに沸き返った。中堅を守っていた天谷氏がホームランを捕った。フェンスに駆け上がってキャッチ。2010年8月22日の横浜戦(マツダ)で6点リードの8回、ハーパーの“中越えアーチ”を阻止した。見事なスーパープレーだった。「(8月4日の横浜戦で)赤松(真人)さんが(ホームランキャッチを)やっていたので頭の片隅にはあった。ピッチャーが高校(福井商)の後輩の齊藤悠葵で、そろそろ打たれる頃かなぁと思っていたんです」という。 「バッターもハーパーだったので、持っていかれるかもなと、ちょっと後ろに下がって、ハーパー的には右中間だろうなと思って締めて、ちゃんとしっかりとフェンスの歩測までして準備万端だったんです。そしたら思い描いた打球が来た。打った瞬間にスタンドに行くだろうなと思って、フェンスに登ることに対して何の怖さも躊躇もなくイメージ通りの動きを僕もしてしまった。運もよかったです。パッと上を見たら(打球が)あったんで(グラブを)出しただけです」 天谷氏のこのホームランキャッチは大いに話題となり、今も語り継がれている。「あれで、いろんな方に言ってもらえるし、小学生とかにも『YouTubeで見ました』と言ってもらえるんでね」と目を細める。ただし打球判断について「プロはみんなできますから。あとは(フェンスに)登る勇気があるかの違いです」と話した上で「僕、2軍で(フェンスに)登って(打球が)手前に落ちて捕れなかったことがありましたから」とも口にした。