《3代目》メガバスのマスコット的存在。歴代グリフォンからちょっと振り返ってみた【グリフォンブラザーズ始動!】
メガバスを象徴するルアーは数あれど、「マスコット」という呼び名がピッタリなのは間違いなく『グリフォン』だろう。アイドルとも呼べる可愛らしいそのグリフォンが、2024年にリニューアルを果たす。今回はそんなグリフォンの歴史を少し振り返ってみよう。 [写真]三代目《グリフォン》のスペックと価格、歴代グリフォンの写真ギャラリー
イタリアで過ごした経験から生まれた初代
ZクランクやディープXといった定番クランクベイトがすでにラインナップされているなか、1998年に登場したのが初代「グリフォン」。 学位単位取得のためにイタリアに留学していた伊東由樹さんが、現地で大きな影響を受けて誕生したクランクベイト。石畳の町並みを、フィアットのチンクエチェントやパンダが走り回る様子からインスピレーションを得たのだという。 登場以来圧倒的な人気を博し、オリジナルモデルのほかにもダウンサイジング版の「ベビーグリフォン」、サーフェスクランク「グリフォンゼロ」、サイレント仕様の「クワイエットグリフォン」、ボリュームアップ版の「グリフォン6cc」など、多数の派生形が誕生している。 なお、現役時代の長い初代グリフォンだが、フックの太軸化(2006~)やMR-Xモデルのリップ変更(2001~、2003~)といったマイナーチェンジは行われていたのは知る人ぞ知る。
誰もが驚いたフルモデルチェンジ
メガバスファンはもちろん、多くのアングラーに愛されたグリフォンは、18年の歳月を経て、2016年にモデルチェンジを果たすことになる。 金魚を思わせるまんまるフォルムから、同じくメガバス製クランクベイト「サイクロン」にも似たやや横扁平形状へと進化。顔つきもより小悪魔感が増し、マスコットらしさが増すデザインとなる。これは伊東さんがたどりついた「機能的で心地よいカタチ」だ。 モデルチェンジにあたり新機能の追加を視野に入れたものの、「初代を超えるためには正当進化しかない」、という結論に至ったというエピソードがあり、このことからも初代の完成度の高さ、そして2代目グリフォンのさらなる高みへの到達度合いがうかがえるといえるだろう。 初代同様、2代目も多くの派生形が誕生しており、よりコンパクトになった「グリフォンベイトフィネス」や「ウィーグルグリフォン」などがラインナップされている。