【全日本大学駅伝】箱根シード勢が4校出場、立教大学は初の伊勢路なるか 6月23日に関東地区選考会
28分台ランナーが最も多いのは法政大学
出場20校のうち、28分台のランナーが最も多いのは法政大学で、7人をそろえる。箱根駅伝6区区間賞の武田和馬(4年、一関学院)をはじめ、主力の宮岡幸大(4年、宇和島東)、小泉樹(4年、國學院久我山)ら、総合6位だった今年の箱根路を経験したメンバーが6人残り、エントリーされている。 早稲田大学の伊福陽太(4年、洛南)は、今回の関東地区選考会にかける思いがひときわ強い選手の一人だろう。前回の全日本では最終8区を任され、東京国際大学とほぼ同時の8位で襷(たすき)を受けた。9位の創価大学とは4秒差。激しいシード争いの中で苦しい走りとなり、順位を落としてシードを失ってしまった。関東インカレでは男子1部ハーフマラソンで5位と好走。昨年の伊勢路で味わった悔しさを一つ晴らしたい。 初出場を狙うチームの中では、立教大学に注目だ。昨年の関東地区選考会では8位。本戦出場をつかんだ7位の国士舘大学とは、わずか14秒30差だった。年始の箱根駅伝10区区間3位の関口絢太(現・SGホールディングス)が卒業したとはいえ、関東インカレ男子2部ハーフマラソンで5位入賞の稲塚大祐(4年、高岡向陵)らを擁する。4月からチームを率いる髙林祐介監督は、最初の挑戦で伊勢路本戦をつかめるか。
誰ひとりアクシデントが許されないタフなレースに
関東地区選考会は10000mのタイムレースを4組行い、各組に各校2人ずつが出場。計8人の合計タイムで争われ、上位7校が11月3日に開催される本戦に進む。各校はレース前日の6月22日までに、8人の出場選手を決める。ピーキングが重要なだけではなく、誰ひとりとしてアクシデントも許されない。タフな大会を勝ち抜いた先に、伊勢路本戦がある。
井上翔太