サッカー、『欧州スーパーリーグ』構想が再燃… FIFAとUEFAに「ユニファイリーグ」正式承認求める
サッカーの欧州主要クラブが創設を目指した「欧州スーパーリーグ」構想を巡って、スペインのプロモーター組織「A22スポーツマネジメント」は17日、国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)に対して、新設の大会を正式に承認するように求めたことを発表した。 欧州のメディアが一斉に報じた。 フランスのスポーツ紙「レキップ」電子版によると、試合を無料で生中継するストリーミング・プラットフォーム「Unify(ユニファイ)」に合わせて、「欧州スーパーリーグ」から「Unify League(ユニファイリーグ)」へ改称。新大会の方式について、スペインの一般紙「エル・パイス」電子版は「毎シーズンの国内リーグの成績を基準に4つのディビジョン(スター、ゴールド、ブルー、ユニオン)に計96チーム、女子は2つのディビジョン(スター、ゴールド)に計32クラブが参加する」などと伝えた。 イギリス紙「デーリーテレグラフ」電子版は、「ユニファイは『サッカー界のTikTok』になる可能性を秘めており、ユーザーは無料の試合コンテンツや購読コンテンツ、そして、小売りを利用することになる。A22スポーツマネジメントは、欧州のエリートクラブが他のさまざまな方法で収益化されるデジタル・プラットフォームにユーザーを引き込む入り口だと考えている」と伝えている。 スペインメディアによると、マドリードに拠点を置く「A22スポーツマネジメント」は、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長と親しい関係にあるとされ、同社の経営に携わるモロッコ人金融家のアナス・ラグハリ氏はペレス会長の後任候補としても名が挙がる存在という。 欧州スーパーリーグ構想は2021年、スペイン1部のレアル・マドリード、バルセロナなど強豪12クラブが創設に合意。だが、トップクラブのみによる閉鎖的な大会構想に対し、UEFAや各国リーグから批判が相次ぎ、多くのファンの怒りとともに政治的措置の脅威に直面した。スーパーリーグに参戦する方針だったマンチェスターの2クラブ、リバプール、アーセナル、チェルシー、トッテナムは制裁を受け、イングランド・プレミアリーグは無認可の大会に参加したクラブに対して罰則を設けた。 「デーリーテレグラフ」電子版は、「UEFAはこの提案が長期的な脅威にはならないと確信しているようだ」「放送契約と歴史を持つUEFAによって一蹴される可能性が高い」などと指摘している。
中日スポーツ