商店街の空き店舗率が減少 商店街に賑わいを、生き残りをかけた戦略「東京商店街グランプリ」若者が訪れる策とは?【Nスタ解説】
萩谷弁護士: ベンチャー企業や、若者が新たに起業する際に、商店街で部屋を借りれば家賃を安く抑えられるメリットもあると思います。そういった方々を呼び込むのもいいのではないでしょうか。 ■月に350人が泊まる商店街 菓子店の客室に…入浴は銭湯で 熊崎キャスター: 物を買ってもらうことはもちろんですが、まずはたくさんの人に来てほしいということからある取り組みを行っている商店街があります。 大阪の近鉄布施駅に隣接する布施商店街。1.8㎞にわたって青果店や惣菜店など、昔ながらの店舗が軒を連ねていて、その一角に、婦人服のお店があるのですが、ここがなんとホテルのフロントになっています。 受付を済ませスタッフに案内されたのは、そこから徒歩2分の和洋菓子店です。店舗の看板があるものの、建物の中はフルリノベーションされたモダンな客室です。部屋の窓から見える景色はアーケード商店街。まるで暮らしているような雰囲気です。 萩谷弁護士: 駅近で立地もいいですね。 熊崎キャスター: 2018年から行っている「SEKAI HOTEL Fuse」は大阪の中心地からもほど近く、月に約350人が宿泊をしているそうです。客室は空き店舗を活用し、▼料金は1泊(夕朝食付き)1万734円~ ▼入浴は銭湯を利用(1回無料)、ここにはサウナや1回30円で利用できるレトロな自立式ドライヤーを使って楽しむことができます。 夕食は「お好み焼き屋」か「海鮮居酒屋」が選べるそうです。朝食は2店舗から選べる喫茶店のモーニング、さらに宿泊者には『SEKAI PASS』を配布し、商店街の中の決められたお店でパスを見せると「ドリンク1杯無料 」「かまぼこ1個サービス」といったことも行っているということです。 井上キャスター: リノベーションなどの初期投資は商店街側が払っているのですか? 熊崎キャスター: まずホテルがやって、商店街に持ちかける。つまり商店街がホテルの取り組みと一部連携をしているそうです。