「比江島くらいになれるのでは」指揮官も絶賛する越谷の大卒ルーキーに注目! ほぼ“ぶっつけ”本番のデビュー戦も「めちゃくちゃセンスがある」【Bリーグ】
年末はBリーグの大卒新人が続々と「プロデビュー」をする時期だ。全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)の決勝戦は今年なら12月15日の開催で、大学のトップ選手は12月下旬から各チームへ合流していく。 【動画】越谷vs京都 GAME1 マッチハイライト 21日(土)の越谷市立総合体育館では、市場脩斗(越谷アルファーズ)が強烈なデビューを見せた。専修大4年の彼は、ほぼ「ぶっつけ本番」の状態。しかし同日の京都ハンナリーズ戦では第1クォーター(Q)残り41秒からコートに入ると、第2Q残り7分56秒にはフリースロー3本を獲得してすべて成功。これがプロ初得点となった。 安齋竜三ヘッドコーチ(HC)は「どこかタイミングがあれば1、2分、まず慣れさせてという感じのタイミングで使おうかなと思っていた」と振り返る。ただチームの流れが悪い中でも持ち味を出していた市場のプレータイムは、想定以上に伸びた。 安齋HCが市場を初めて見たのは開幕前のオフ期間だった。 「そこまではまだ遠いですけど、本当に比江島(慎)くらいになれるのではないかなと感じました。センスとか、身体の使い方とか、視野の取り方がいい。(守備の)プレッシャーが来たときも逃げるのでなく、自分で突破していこう、ファウルをもらおうというのがあった。こいつはちょっと違うなと、そのとき思いました」 指揮官は記者会見の冒頭で「市場に対して申し訳ないという気持ちが強い」と口にしていた。その真意はこう言葉にする。 「あいつ(市場)はめちゃくちゃセンスがあります。今日も片鱗を見せていましたけど、そういう選手をもっと上に行かせられるチームでなければいけない。だけど、今はそうなってない」 市場は184センチ・85キロのコンボガード(PG/SGの兼任)で、今は主にSGとしてプレーしている。21日の試合は最終的に16分34秒の出場で11得点、2リバウンド、1アシスト、1スティールを記録。ハンドラーとしてペイントエリアに鋭いパスを送り、オフェンスリバウンドへの嗅覚も見せた。 もっとも結果は84-92の敗戦。記者会見場に現れた市場も、まず反省を口にしていた 市場が京都戦でアジャストできなかった部分はディフェンスだ。第4クォーター残り2分の勝負どころでこの試合5個目のファウルを犯し、コートを去ることになった。 「強度をもってプレーしたいなと思っていたけれど、取れそうなところで自分から手を出して相手にかけられたりしてファウルになっていた。行くところと行かないところの判断をしっかり磨きたい」(市場) 21日の彼は「するつもりがない」「する必要がない」ファウルを重ねてしまった。ただそれは「気持ちが先に出てしまった」「相手に誘われてしまった」もので、まさにプロの洗礼。厳しく行こうとする、守ろうとする意思自体は決して悪くないし、経験とともに良くなるだろう。 翌22日は先発で起用され、24分3秒の出場時間を記録している。越谷は今季がチーム初のB1で、ここまで6勝18敗と苦しんでいるが、市場の活躍と成長は今後に向けた大きな希望だ。 取材・文●大島和人(スポーツライター)
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