SNSプラットフォームの境界を超える「Fediverse」はネットの未来となるか?
誰でもどこでもフォローできるようにする
Fediverseは、ソーシャルネットワークを電子メールのようにしようとする試みのこと。 つまり、異なるサービスを利用するユーザーが、何百万もの異なるアカウントに登録することなく、どこからでもお互いをフォローし、交流できるようにすることです。 現在、Fediverseの最大のサービスの1つが、2016年に当時のTwitterの代替として開始されたMastodonです。 このプラットフォーム上のほかのオープンソースネットワークには、2010年のInstagramに似た写真共有サービスであるPixelfedや、Peertubeなどがあります。 また、前述した通り、Metaが所有するネットワークであるThreadsもあり、ユーザーはFediverseと投稿を共有することを選択できます。 使い方は簡単 実際の利用について、見てみましょう。 私はかなりMastodonでアクティブに活動していますが、Threadsにしか投稿しない友人も数人います。 ThreadsはFediverseとつながっているため、Mastodonを使用しながらThreadsのユーザーをフォローし、彼らの投稿を見ることができ、さらにコメントを書き込むことさえできます。 やり方は簡単。Mastodon内でスレッドのユーザーを検索し、フォローし、ほかのユーザーと同様にやりとりするだけ。 Fediverseは、自分が使いたいソーシャルネットワークを使い、相手が使いたいソーシャルネットワークで相手とつながることができます。 また、ほかにもいくつか特典があります。私がTwitterの利用をやめたのは数年前(TwitterがXになる前)で、その際、フォロワーをすべて置き去りにしました。 しかし、Fediverseではそのようなことにはなりません。 サービスを切り替えても、フォロワーを連れていくことができるのです。これは、一元的なシステムでは得られない自由です。