王座決定トーナメントに出場する久井大夢

　「キックボクシング・ＫＮＯＣＫ　ＯＵＴ」（１２月３０日、横浜武道館） 　キックボクシングイベント「ＫＮＯＣＫ　ＯＵＴ」が１１日、都内でビッグマッチ「Ｋ．Ｏ　ＣＬＩＭＡＸ　２０２４」の記者会見を開いた。決定カードは次の通り。 　◇ＫＮＯＣＫ　ＯＵＴ－ＢＬＡＣＫウエルター級王座決定トーナメント決勝戦　渡部太基（３６）＝ＴＥＡＭ　ＴＥＰＰＥＮ＝－中島玲（２６）＝フリー＝ 　◇スーパーファイトＫＮＯＣＫ　ＯＵＴ－ＲＥＤ５８・０キロ契約　小笠原瑛作（２９）＝クロスポイント吉祥寺＝－チョムラウン・クンメール（２６）＝カンボジア＝ 　◇ＫＮＯＣＫ　ＯＵＴ－ＲＥＤスーパーフェザー級王座決定トーナメント　出場選手＝久井大夢（１９）＝ＴＥＡＭ　ＴＡＩＭＵ＝、ピッチ・ソムパッツ（２１）＝カンボジア＝、ロムイーサン・ＴＩＧＥＲ　ＲＥＯＮ（３１）＝タイ＝、Ｘ（後日発表） 　◇ＫＩＣＫＢＯＸＩＮＧ　ＪＡＰＡＮ　ＣＵＰスーパーバンタム級トーナメント準決勝　壱・センチャイジム（２７）＝センチャイムエタイ＝－前田大尊（１９）＝舞うウェイ＝ 　◇同準決勝　古村光（２３）＝フルムラ＝－森岡悠樹（３０）＝北流会君津＝ 　◇同決勝 　ＫＮＯＣＫ　ＯＵＴ－ＢＬＡＣＫ（肘なし）の２階級王者で、ＲＥＤ（肘ありルール）のスーパーフェザー級王座決定トーナメントに出場する久井は、ピッチとロムイーサンへのリベンジもかかることになった。 　２日の福島大会でロムイーサンに延長判定負けを喫した久井は「自分の攻撃の粗さ」とロムイーサンの首相撲を敗因に挙げ、「しっかり対策して臨みます。優勝したら間接的にリベンジした感じになる」と、リベンジを誓った。 　ＲＥＤは来年から全てオープンフィンガーグローブ（ＯＦＧ）着用となり、このトーナメントもＯＦＧ着用で行われる。着用も練習もしたことがないという久井だが「小さかったら殴りやすい印象ある。細かいパンチも当たりそう。自分には向いてるんじゃないかと思います」と、適応に自信を見せていた。 　　◇　　◇ 　今年はアジア最大の格闘技団体で、キックボクシングでは欧州のグローリーと並ぶメジャー団体であるＯＮＥで戦うことが多かった小笠原は「年末最後はホームリングでしっかり見せたい。タイ人の方が技術面はあるのかなという感じはしますけど、カンボジアの選手は気持ちが強い。熱い選手と戦うのは僕の魅力も出るだろうし、逃げないで倒しに行く。年末なんで久々に小笠原瑛作が倒すところを見せたい」と意欲満々。「ここをしっかり勝ちきることが来年ＯＮＥのベルトにつながると思っている」と、２０２５年を見据えた。 　また、来年からＲＥＤは全てＯＦＧ着用で行われることについて、ＯＦＧ着用のＯＮＥで戦っている小笠原は「世界の標準がもうＯＦＧになっているし、戦い方も効き方も変わるなと、ＯＮＥに参戦していて思う。（ＯＦＧだと）一発で倒されることもあるし、ＯＮＥとかだと面白いアグレッシブな試合をしないと使われないようになってきている。グローブの薄さプラス、皆が求めている判定基準や団体が求めている選手像が変わってきている。（従来のムエタイのように）うまさで流すだけじゃない、お客さんに伝わるものを見せていけるのではないかと思う」と、世界の流れも踏まえて解説していた。