トランプ一族のDeFi「WLF」の独自トークン「WLFI」が一般販売開始。初日売上は約13億円にとどまる
初日の売り上げは約13億円にとどまる
米前大統領で2024年大統領選の候補者であるドナルド・トランプ(Donald Trump)氏とその家族が関わる暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLF)」が、「WLF」の独自トークン「WLFI」の一般販売を開始したものの、出だしは不調のようだ。 トランプ氏は10月15日のXにて、「WLF」のトークンセール開始を告げ、「暗号資産は未来だ。この素晴らしいテクノロジーを受け入れ、デジタル経済で世界をリードしていこうではないか」と語りかける動画をポストした。 米コインデスク(CoinDesk)によれば、10月15日12時40分(UTC)に開始された「WLFI」の一般販売は、開始直後に何度も停止したという。 また初日の売り上げは約915万ドル(約13億円)程度にとどまったとザ・ブロック(The Block)は報じている。 なお最初の1時間で500万ドル(約7.4億円)を調達したことを暗号資産関連ニュースのBDニュースが報告している。 今回の一般販売には200億トークンが割り当てられており、トークン価格は1トークンあたり 0.015ドル (約2.24円) の固定価格であるため、資金調達目標は3億ドル(約448億円)となる。 記事執筆時点(2024年10月16日14:40)では7億1782万トークンを販売しており、192億8200万トークンが残っている状況だ。 また「WLFI」の一般販売では、トークン供給量の20%を販売する予定だ。 「WLFI」は、米国の認定投資家、英国の適格投資家、およびそれらの国以外の投資家が利用可能だ。「WLF」に参加するには、公式サイトからKYC認証を行う必要がある。なお米国居住者・非米国居住者向けの登録ページが用意されている。 「WLFI」のトークノミクスは、規制の不確実性を考慮し、参加を認定投資者のみに限定され、63%が一般向けに販売され、17%がユーザーへの報酬、20%がチームの報酬として分配予定とのことだ。 なお「WLFI」保有者はWLFの開発ロードマップの変更についての投票に参加可能だ。 また「WLF」はまず、DeFi(分散型金融)レンディングプラットフォーム「Aave(アーベ)」上でサービス立ち上げを予定しており、ユーザーに、イーサリアム(ETH)、ラップドビットコイン(WBTC)、ステーブルコインのUSDCとUSDTの入金を許可する予定だ。 「WLF」はまず、ETHとWBTCにステーブルコインの流動性を提供することを目指し、特に新規DeFiユーザーの獲得に重点的に取り組むとしている。
あたらしい経済編集部