ダイハツメタル、「Arcserve UDP Cloud Hybrid」でバックアップの二重化を実現
arcserve Japan合同会社(以下、Arcserve Japan)は27日、株式会社ダイハツメタルが、BCP(事業継続計画)およびランサムウェア対策の強化を図るため、クラウドバックアップサービス「Arcserve UDP Cloud Hybrid」を採用したと発表した。なおダイハツメタルは2018年に、基幹システムのバックアップ運用としてバックアップソフトウェア「Arcserve UDP」を導入しており、今回は追加導入になるとのこと。 ダイハツ工業の子会社である自動車部品メーカーのダイハツメタルでは、本社および出雲工場にArcserve UDPを導入し、本社サーバーのバックアップデータを出雲工場のサーバーに転送して遠隔地保管をしていた。しかし、この方法では、本社サーバーが被害にあった場合、出雲工場からデータ自体を取り戻すことはできても、新たなサーバーの調達や復旧サイトの構築が必要となり、迅速な復旧対応に課題があったという。 また、グループ会社のトヨタグループが定める「オールトヨタ セキュリティ ガイドライン(ATSG)」や、業界の一般社団法人のガイドラインなどによって、「広域自然災害対策・サイバー攻撃、特にランサムウェア攻撃への対策を強化すること」「万が一の事態が起こっても、生産を止めずに済むような対策を施すこと(業務継続)」が求められていたとのこと。 そこで今回は、オンプレミス(Arcserve UDP)で取得したバックアップデータをクラウドに転送・保管し、バックアップの二重化を実現するArcserve UDP Cloud Hybridを導入した。 このArcserve UDP Cloud Hybridでは、広域自然災害やランサムウェア攻撃を受けた場合に、同サービス上のバックアップからシステムを代替仮想マシンとして起動可能なため、素早く事業を再開できる点もメリット。さらにダイハツメタルでは、本社にあるオンプレミスのバックアップサーバーとArcserve UDP Cloud Hybrid上のバックアップで、オンプレミスデータとクラウドデータの間にエアギャップを設けており、ランサムウェア対策を強化している。
クラウド Watch,石井 一志