来年の石油市場、十分な供給確保 需要予測は上方修正=IEA
[ロンドン 12日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は12日公表した月報で、来年の世界の石油市場について、石油輸出国機構(OPEC)プラスの減産延長や従来予想をやや上回る需要にもかかわらず、十分な供給を確保できるとの見通しを示した。 現在の見通しに基づくと、来年は日量95万バレルの供給過剰になる。供給過剰分は世界の生産量の1%近くに相当する。 来年の世界の石油需要の伸びについては、予測を先月時点の日量99万バレルから110万バレルに上方修正した。「中国の最近の景気刺激策の影響により、主にアジア諸国で」需要が増加するとしている。 今年の世界の石油需要の伸びは日量84万バレルとなる見通し。先月の予測から8万バレル下方修正した。