迷わず振り抜いた

CLデビュー戦でいきなりゴール photo/Getty Images

CLのリーグフェーズ第1節でシュツットガルトと対戦したレアル・マドリード。後半終了間際までは1-1という状況であったが、終盤に2ゴールを挙げて3-1で勝利を収めた。 ［動画］18歳エンドリックがCLデビュー戦でゴール　レアル・マドリードVSシュツットガルトのハイライト 苦戦しながらも王者の貫禄を見せたレアルだが、この試合で大きな注目を集めているのがブラジル代表の18歳エンドリックだ。今シーズンよりレアル・マドリードでプレイするブラジルの至宝は80分にジュード・ベリンガムに代わってCLデビューを果たすと、90＋5分にトドメとなるチームの3点目を決め、18歳58日で欧州カップ戦でのゴールを記録。これはレジェンドFWラウール・ゴンザレス（18歳113日）が保持していた欧州カップ戦のチーム最年少得点記録を更新したという。 カウンターからのゴールであったが、注目すべきはエンドリックが見せたストライカーとしての資質だろう。ダニエル・カルバハルのクリアを受け取ったエンドリッキは自陣からドリブルを開始し、ゴール前まで運んでそのまま左足でゴールを決めた。数的有利の状況で右にはヴィニシウス、左にはムバッペ、さらにバルベルデらも後ろから上がってきていたため、より確実にゴールを決めるためにパスを選択してもおかしくなかったが、18歳のストライカーは一切迷わず左足を振り抜いたのだ。 まさにストライカーというゴールを決めたエンドリックを指揮官のカルロ・アンチェロッティも大絶賛している。 「エンドリックは勇気を持っていた。あれは試合最後のチャンスだったし、カウンターを生かすのが最善の策だった。彼は今日、自分が得点できると確信していたし、実際によくやった。彼は最も難しい解決策を見つけた」 「エンドリックは、誰も思いつかないようなことができる。彼はとても効果的な才能を持っている。試合だけでなく、トレーニングでもだ。彼はとても特別な選手だということが分かる」（英『The Athletic』より） レアルのアタッカー陣はムバッペやヴィニシウス、ロドリゴ、ベリンガムなど世界最高峰の選手らが揃っており、ポジション争いは熾烈だ。エンドリックはここまで5試合に出場しているが、プレイ時間は20分とかなり少ない。しかしこの限られた時間で2ゴールを挙げており、スター軍団の中でも絶大なインパクトを残している。