スマホの「位置情報ON」に85%の人が抵抗感、その背後にある理由とは
GPSを活用してスマホ利用者の現在地を示す「スマホの位置情報」は、地図アプリや乗換案内サービス利用時のほか、友人や家族と位置情報を共有したいときなど、さまざまな場面で役立っている。しかし、株式会社WACARU NETが10代~70代までの男女690人に対して実施した「スマホの位置情報設定状況」に関するアンケートによると、大勢の人が位置情報のオンに抵抗感があるようだ。 【画像でわかる】「AirTag」でストーカーされているかを確認する方法と防止策
8割強がスマホの位置情報オンに抵抗感、プライバシーの情報漏洩を不安視
「スマホの位置情報をオンにすることに抵抗を感じるか」という質問をしたところ、「抵抗を感じる」と回答した人が29.6%、「やや抵抗を感じる」が56.2%、「特に抵抗は感じない」が13.5%、「位置情報を利用したことがないから分からない」が0.7%だった。「抵抗を感じる」「やや抵抗を感じる」を合わせると85.8%にものぼり、大半の人が位置情報のオンに抵抗感を抱いていることが判明した。
位置情報をオンにすることに「抵抗を感じる」「やや抵抗を感じる」と回答した人にその理由を尋ねたところ、最も多かったのは「プライバシー保護の観点で懸念や不安があるから」54.7%で、半数以上の人が個人情報の漏洩を気にしていることが明らかに。確かに、SNSの投稿内容や位置情報の設定によっては、行動履歴や近隣の施設情報から住所や生活圏内が特定されてしまう危険性がある。 実際、SNSで旅先の投稿をしたことで空き巣の被害にあったケースやストーカーに居場所を特定されたケースなど、さまざまな事件が起きている。便利だがリスクもあるスマホの位置情報。人々は実際、どのようなスマホサービスに利用しているのだろうか。
人々が利用するサービスは?設定状況は73%が「アプリごとに変更」
人々の利用状況を調べるために、「スマホの位置情報を活用して利用しているサービス」(複数回答可)について尋ねたところ、1位が「地図アプリ」537票(37.8%)、2位「天気予報アプリ」312票(22.0%)、3位「乗換案内アプリ」163票(11.5%)という結果に。 総じて日常生活をおくる上で便利なアプリに人気が集中した。特に地図アプリは、現在地情報をオフにして使用する人はほとんどいないのではないだろうか。リスクがあるからといって全く利用しないのは、やはり現実的ではない。