朝鮮日報が選んだ2024年世界10大ニュースに「大谷50-50」
■暗殺の脅威に打ち勝ったトランプ…司法リスクも脱出 10月に米大統領選で共和党から出馬したトランプ氏が勝利し、4年ぶりにホワイトハウスに返り咲くことが決まった。トランプ氏は7月の遊説中に銃撃を受けても命拾いし、9月の2回目の暗殺の企ても免れた。「司法リスク」は事実上解消されたと言える。トランプ氏が起訴された刑事裁判4件の中で「性的スキャンダルの口止め」を巡っては、陪審員団が有罪の評決まで下したが、大統領選勝利以降、検察が裁判中断を要請した。残りの事件もうやむやになる可能性が高くなった。 【写真】「応援したくなった」「親近感が湧いた」 注目を集めた真美子さんのZARA「5000円バッグ」
■北朝鮮、ロシアに派兵…国際安全保障に脅威 10月には北朝鮮がウクライナに侵攻したロシアを支援して派兵した。6月に北朝鮮とロシアが相互軍事援助条項を復活させた「包括的戦略パートナー条約」を結んでから4カ月後のことだ。ウクライナによるドローン(無人機)などの先端兵器に慣れていない北朝鮮兵が銃弾を受けて牲になっていると伝えられるが、北朝鮮が派兵を通じて実戦の経験を積むことになれば、国際安全保障の脅威になり得るとの懸念が高まっている。 ■英仏日で与党が相次ぎ敗北 各国の選挙で政権与党の敗北が続いた。スナク英前首相は7月、早期総選挙のカードを切ったが、スターマー首相率いる労働党に惨敗し、政権を明け渡した。フランスでは6月、マクロン大統領が率いる中道会派「共和国のための団結(アンサンブル)」をはじめとする与党が国民議会選挙で敗北し政局主導権を失った。10月には日本の衆院選で自公連合が15年ぶりに過半数議席の確保に失敗した。 ■53年続いたシリア独裁政権の崩壊 中東シリアで53年続いたアサド父子による独裁政権が12月に崩壊した。武装勢力「タハリール・アル・シャーム機構」(HTS)を主軸とするシリア反政府勢力が大攻勢に出て、政府軍を追放した。アサド氏一族はロシアに亡命した。シリア政府軍を支援してきたロシアとイランがそれぞれ自国の戦争に没頭し、シリアへの支援を弱めたことで、政府軍はあっけなく敗北した。 ■4年半ぶりに利下げ時代 米連邦準備理事会(FRB)は9月に政策金利であるフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を0.5%引き下げる「ビッグカット」に踏み切り、政策転換に着手した。コロナ禍に対応するために利下げを実施した2020年3月以降、4年半ぶりの金利引き下げを行った。米国のインフレが安定し、景気低迷への懸念に積極的に対処する狙いがあると分析される。その後、韓国、英国、カナダなども相次いで政策金利を引き下げた。