死亡届を出したら銀行口座が凍結される?凍結前にお金を引き出すリスクとは
ファイナンシャルアドバイザーから資産管理のアドバイス
今回は万が一の際に注意するべきお金の問題について、口座凍結を中心に考察を行いました。 相続とは本人が亡くなった後に起こる問題のため、トラブルになりやすいのが特徴です。また、生前にお金の話しを行うこと自体が難しいケースもあります。 トラブルを避けるためには、亡くなる前にしっかりと対策を講じておくのが良いでしょう。 例えば、遺言書や生命保険の活用、金融商品を絞るなど対策が考えられます。 遺言書を書くことで、誰に財産がわたるのか明確に意思表示が可能です。遺言書が効力を発揮するには正式な記入方法などルールが決まっているので利用する際には確認が必須です。 また、生命保険などに加入し受取人を指名しておくことも有効です。生命保険金は受取人の固有財産となるため、分割協議の影響を受けません。 遺言書よりも手軽に対策出来ますので受取人を誰にするのか、しっかりと考えておきたいところです。もちろん途中で受取人変更も可能なため、定期的に見直しておくのが良いでしょう。 最後に金融商品の数についてですが、複数の口座や金融商品を保有していると相続する際の手続きが複雑になるケースが想定されます。相続を見据える際には金融商品の数や口座の数も考えておきたいポイントです。 万が一が起きてしまうと、お金についての問題も起きる可能性があります。どのような問題点があるのか把握しておくことは遺された方にとっては重要です。 長生きの時代ですが、いつ起きるか分からない問題のため早いうちから考えておくのが良いでしょう。
参考資料
・法務省「相続に関するルールが大きく変わります」 ・厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」 ・e-Gov 法令検索「民法」 ・国税庁「令和5年度相続税及び贈与税の税制改正のあらまし」
徳原 龍裕