「また文句か…」1日中クレームをくらいまくった男が最後に聞いた「意外な一言」
共感できないのはストレスのせい──ニューロンが鈍る
ストレスを感じたり、緊張したり、不安を感じていたりすると、ミラーニューロンはうまく働かない。本来なら、自分の鏡に映った相手の態度が自動的に脳に送られるはずなのに、それが送られなくなってしまう。 そうなると、相手を理解して思いをくみ取る力、つまり共感の力がぐっと落ちてしまう。 ストレスを感じると、他者の立場を理解するための力やエネルギーがなくなる。その結果、自動的に省エネモードがオンになる。そうなると、ミラーニューロンが機能するためのエネルギーは使えない。ミラーニューロンはシャットダウンするか、最低限のエネルギーで機能するよりほかなくなる。 こうなると自分の抱える問題や、自分をケアすることで手いっぱいで、他者のことを考える余裕などなくなってしまう。これでは、他者に適切な形で対応することはできない。
レーナ・スコーグホルム(行動科学者)