『光る君へ』耽美なOP曲のイメージは意外にも…平安ドラマにエレキギターが鳴り響いた納得の理由とは?『NHK短歌』で冬野ユミさんが語った曲の秘密
◆10月13日の『NHK短歌』が話題に ゲストを招き、全国から寄せられた投稿歌から、優れた作品を各週の選者が選んで紹介する『NHK短歌』。 『光る君へ』次回予告。病に侵されながら東宮に敦康を望む一条天皇。対して彰子は涙声で道長に「どこまで私を軽んじておいでなのですか!」と訴える。そしてまひろは「罪」に想いを馳せ… 楽しく短歌を学ぶことができる同番組の第2週が10月13日、「光る君へ」とコラボした内容で放送されました。 選者は歌人の俵万智さん、司会はヒコロヒーさんが務め、ゲストとして、「光る君へ」の全ての音楽の作曲を担当した冬野ユミさんが登場。 オープニングに流れるテーマ音楽や、各シーンでの印象的な音楽の背景について、作曲家目線であらためて語られました。
◆それぞれの曲に秘められた背景とは まず番組冒頭で、テーマ曲のイメージについてたずねられた冬野さん。曲名が『amethyst(アメジスト)』で、越前の海を表現した、という背景を明かします。 暗く複雑な色合いの越前の海も、紫を象徴するアメジストも、当たった光によってさまざまな色を見せる、ということがそのイメージとしてあったそう。 中高時代、福井に住んでいたという俵さんは、それを聞いて「しっくり来た」と語り、自らが越前の海をもとによんだ短歌を紹介していらっしゃいました。 また番組後半では、冬野さん自身が、音楽が象徴的に使われていたと感じたシーンとして、荒れ果てた屋敷で道長とまひろが逢瀬をし、背景にエレキギターの音が鳴り響くシーンをあげていらっしゃいました。 平安時代を舞台とした大河ドラマ、という設定を鑑みて、見た時に驚いたと語った俵さん。ただ、『源氏物語』を読んでいるのは、そしてドラマを見ているのはあくまで現代の私たち、という視点から「今の物語として読んでいいんだよ」というメッセージを感じたとも話しました。 続けて冬野さんも同シーンには「衝撃を受けた」と語りつつ「ここで使ったんかい!」とのツッコミも。 一方で奇をてらったわけではなく、俵さんの御指摘と同様、「あくまで心というものは、平安時代も現代も一緒」ということを制作サイドとして描きたかった、という事情が背景にあったこと、そして結果として音楽と映像と台詞がマッチして、すごくいい状態になった、とお話されていました。
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