「見つけてくださって ありがとうございます」話題のモキュメンタリーホラー映画化で再浮上[文芸書ベストセラー]
12月24日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『とんでもスキルで異世界放浪メシ 16 白身魚のムニエル×海竜の葬送』が獲得した。 第2位は『架空犯』。第3位は『神達に拾われた男 16』となった。 【『近畿地方のある場所について』実写映画化】「見つけてくださって ありがとうございます」ビジュアルも恐ろしい映画公式ウェブサイト 4位以下で注目は4位『近畿地方のある場所について』。同作はドキュメンタリーのような体裁をとったフィクション作品(モキュメンタリー)で、主人公による語りや、雑誌記事、インタビュー、ネット掲示板からの抜粋などで構成されており、それらの資料を読み進めるうちに次第に怪異の正体が明らかになってくるホラー作品。読者が与えられた手がかりから怪異の背景を「考察」し、SNSで共有することで口コミが広がり、累計発行部数は30万部を突破している。2023年8月に刊行された作品ながら、トーハン調べの2024年年間ベストセラーでも単行本文芸書4位にランクインした。 先日同作品の実写映画化が発表された。監督は数々のモキュメンタリーホラー映画を手掛けてきた白石晃士さん。公開は2025年が予定されている。原作者の背筋さんは《私は長年白石作品に魅了され続けていました。 それに飽き足らず、作品から得た恐怖を再現するべく、自ら書いてみようと思いました。 気づけばそれは『近畿地方のある場所について』という題名で書籍になっていました。 この最大級のラブレターを白石監督がどのように料理してくれるのか。 期待に胸を膨らませつつ、私も原作者として力添えができればと思っています。 映画を楽しみにしてくれるであろう同士の期待に応えるためにも。》とコメントを発表している。
1位『とんでもスキルで異世界放浪メシ 16 白身魚のムニエル×海竜の葬送』江口連[著](オーバーラップ) 「勇者召喚」に巻き込まれ、現代日本から異世界へとやってきたサラリーマン、ムコーダ。彼は「一度くらい王様に謁見しておけ」とカレーリナのギルドマスターから助言を受けたことや、何より巨大すぎる「リヴァイアサン」の解体をお願いするため、これまで避けていたレオンハルト王国の王都を訪れる。それでもなるべく大事にしたくないムコーダだけど、王都へ着いた途端に近衛師団に出迎えられて王城へ直行させられたり、王様への献上品の加減を間違えたり、フェル達が謁見中おとなしくしてるわけがなかったりと前途多難。肝心のリヴァイアサンの解体も冒険者ギルドの総力を挙げた大事業みたいになっちゃって、各地から応援を呼ぶ事態に!?嬉しい再会からそうでもない再会、新たな出会いまでありつつ、それでもリヴァイアサンの解体は一筋縄ではいかないようで……!?「小説家になろう」13億PV超のとんでも異世界冒険譚、今度は王都を揺るがしちゃう16巻! (オーバーラップウェブサイトより)
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