2014年東京都知事選挙 宇都宮健児候補 第一声 <演説全文>
さらに若者が希望を持って働けない状況があります。なかなか就職のできない、職がない、就職できても非正規労働だけだと。正社員になっても長時間労働、過労死、過労自殺が多発しております。さらには昨年からブラック企業の問題が大きな社会問題になっております。若者が就職しても、使い捨てにして、中にはうつ病を発症して会社を休まざるを得ない。それにかこつけて会社は若者を次から次へと解雇する。こういうブラック企業の問題が大きな社会問題になっております。私は、東京都が若い人にとって働きやすい職場環境を作るために、まずブラック企業規制条例を作って、東京でブラック企業がないような町にしたいと考えております。また、過労死防止条例を作って、長時間条例をやめさせる、サービス残業をやめさせる、こういう条例を作ります。さらに、東京都が発注する企業、東京事業を受注する企業に関しては、公契約条例を作ります。東京都の公共事業を受注する企業は、そこで働く労働者の最低賃金を保障しないと駄目だと。さらには、男性と女性が同じ賃金。男女賃金の差別をなくす。こういうルールを確立している企業でなければ、東京都の公共事業を受注させなくする。公契約条例を作ります。 さらにもう1つ、住宅の問題は深刻です。石原都政、猪瀬都政の14年間。都営住宅は1個も造られてないんです。都営住宅が余っているかと言うとそうじゃないんです。倍率は高い。何年申し込んでも当たらない。現在都営住宅に入りたくても入れない人が20万人を超えております。さらに、昨年から脱法ハウスの問題が大きな社会問題になっております。倉庫を間仕切りして1畳や2畳の空間を住宅として貸している。2万、3万の家賃を払って、そこに住んでいる労働者がたくさんいるわけです。あるいはレンタルオフィスを借りて、そこを間仕切りにして住宅にする。これは消防法違反、建築基準法違反なんです。そういう脱法ハウスは禁止されても、そこに住んでいた人、2万、3万の家賃しか払えない人、追い出されたらどうなるんでしょうか。野宿をするしかなくなるんです。