2014年東京都知事選挙 宇都宮健児候補 第一声 <演説全文>
それから東京湾のコンビナートの安全対策も極めて重要です。これはこれまであまり検討されてきませんでしたけど、東日本大震災では、仙台港、気仙沼港、そして千葉港でも火災が発生しております。石油タンクが燃え広がって大変な災害が発生しているんです。実は東京湾には石油タンク、ガスタンク、劇物タンクが5,000基以上あります。ここが火災が発生したら、大変な災害になります。また、東京湾には12カ所の火力発電所があります。現在、原発が動いておりませんので、この火力発電所で発電された電力が首都圏に供給されてるわけです。ところが、東京湾が炎上しますと、火力発電所にエネルギーが、電力が、その石油やガスが供給されなくなりますと、火力発電所の機能が喪失して首都圏に電力が送れなくなります。この災害、大変な被害を防ぐためには、お隣の神奈川県、千葉県とも協力して東京湾の耐震対策、安全対策が不可欠であります。 4番目、脱原発、脱被曝を推進します。原発のない社会を東京から発信します。福島原発で発電された電力の最大消費地が東京都であります。また、東京都は東京電力の大株主でもあります。私は福島の原発事故で被害を受けた被害者に対して、東京都、東京都民は最大限支援する大きな責任があると考えております。被害者の支援を行うとともに、私は東京電力の株主総会で福島第一、第二原発の廃炉を提案します。さらに、現在進められようとしている柏崎刈羽原発の再稼働に反対するとともに、柏崎刈羽原発の廃炉を提案します。この点については新潟県知事の泉田知事と連携をしながら、柏崎刈羽原発の廃炉を進めてまいりたいと考えております。 4番目、子どもの教育も重要です。いじめが多発しております。私はいじめのない、子どもたちがのびのびと学べる学校をつくります。そのためには教員集団が自由でなければなりません。教員に対する管理・統制の強化、君が代、日の丸の強制をやめさせます。そして、30人学級の実現に力を入れます。