ルヴァン杯、J3富山がJ1神戸に逆転勝利…8223人のファンが大声援で後押し
◆YBCルヴァン杯 ▽1次ラウンド3回戦 富山1-1(PK5-4)神戸 (22日・富山県総合運動公園陸上競技場) J3カターレ富山はPK戦の末、昨季のJ1王者、神戸に逆転勝利した。最後のキッカー、DF川上優樹(26)がゴール左隅にシュートを決めると、選手たちは抱き合って喜びを大爆発。3月13日の1回戦ではJ2山形に2-1で勝利、4月24日の2回戦ではJ2清水をPKで破るなど、3試合連続で上のカテゴリーのチームを撃破した。公式戦では今季最多、チーム歴代5番目となる8223人のファンが訪れ、試合後も応援歌が響き渡った。小田切道治監督は「最初から臆することなく、チャレンジして対等に戦えた。相手の決定力の高さも感じたが、球際でもファイトしてくれました」と選手の奮闘をねぎらった。 2カテゴリー上のチームを相手に一歩も引かなかった。序盤は前線から激しいプレスを繰り出したが、前半19分には相手の速攻を許して先制。しかし、その後は堅守から攻守がかみ合い、落ち着いたプレーを見せた。後半25分にはDF大迫暁(26)のクロスが相手のオウンゴールを誘って1-1の同点に追いついた。延長戦には危ない場面もあったが、GK田川知樹(21)のファインセーブも飛び出して無失点。2試合連続のPK戦となったが、小田切監督は「サポーターの大声援で運を引き寄せられました」と、5人連続でゴールに成功した。 次戦はJ1札幌とホーム&アウェー方式で対戦する。「普段、自分たちが取り組んでいる事をどれだけ出せるか、チャレンジの場となるが、結果を出すことによって自信になる。どんな相手にも、泥臭く戦う姿を見て欲しい」と指揮官。J1チーム相手にも臆することなく快進撃を見せる。(中田 康博) ○…J1神戸の吉田孝行監督「アウェー2連戦の疲労を考慮して、今日のメンバーを選んだ。相手の出足が良くて、勢いにやられた。残念。自分の責任です」
報知新聞社