パナ、EV電池工場に新棟完成 大阪、生産増へ技術開発強化
パナソニックホールディングス(HD)傘下で電池事業を手がけるパナソニックエナジーは11日、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池を生産する住之江工場(大阪市住之江区)で新棟の完成式典を開いた。生産技術や工法の開発拠点となる。只信一生社長は記者団の取材に「生産性を高め、海外の量産工場を短期間で立ち上げる」と狙いを語った。 グループは車載電池の年間生産能力を2030年度までに現状の4倍となる200ギガワット時まで増強する計画で、主に北米工場への投資を拡大している。住之江工場の新棟では、電池の巻き取り工程や電極剤の塗布などの新技術を研究し、工場での量産が可能かどうかを検証する。