鹿児島県知事選 告示まで3日 立候補予定者の公開討論会 子育て世代への支援策や少子高齢化対策は
県政の舵取り役を決める県知事選挙の告示まで3日となりました。 17日は日本青年会議所主催の公開討論会があり、3人で論戦が交わされました。 論戦のテーマはこちら。 「子育て世代への支援」「地域経済活性に向けた取り組み」など4つのテーマと「思い描く鹿児島の未来」と題したフリートークです。 KKBではそれぞれのテーマ毎の各候補予定者の主張を3日に分けてご紹介します。 17日紹介するテーマは「子育て世代への支援」と「少子高齢化による生産人口の負担増加」についてです。 県知事選挙にはこれまでに ▼現職で2期目を目指す塩田康一さん(58) ▼新人で前自民県議の米丸麻希子さん(49) ▼新人で市民団体共同代表の樋之口里花さん(52) の3人がいずれも無所属で立候補を予定しています。 最初にお伝えするのは子育て世代への支援について。 現職の塩田さんは子ども医療費や給食費の無償化は自治体の財政力で格差が出ないように国の財源で必要な措置を講じるよう求めています。 【無・現 塩田康一氏】 「財源が大変厳しい中で、今申し上げたような子ども医療費や給食費の無償化と言うことを実現するためには、数十億円単位の予算が年間で必要になりますので、そういった地方の財政力によって子育てに格差があってはならないと言うことで、国の方に今後も強く求めていきたいと思っております。」 新人の米丸さんは中学生までを対象にした子ども医療費の窓口負担ゼロや学校給食の無償化などに取り組みたいと訴えました。 【無・新 米丸麻希子氏】 「県には予算額組まれて使われなかった予算っていうのがあります。そのうち不用額のが毎年3億円ぐらいあるんですね。私はこの予算をしっかりと配分すれば、財源は確保できるんじゃないかなっていうふうに思います。」 新人の樋之口さんは高校生までを対象にした子ども医療費の窓口負担ゼロや生理の貧困対策にも力を入れたいと述べました。 【無・新 樋之口里花氏】 「わたくしはあの子どもの医療費の窓口無料化は、高校卒業まで所得制限なくやっていきたいというふうに思っておりますし、学校給食費の無償化、生理の貧困対策に力を入れていきたいというふうに思っています。いまだ実現していないところを改善して行きたいというふうに思っています。」 続いては「少子高齢化による生産人口の負担増加」についてです。 塩田さんはスマート機器やIOTの活用による農林水産業や企業の生産性向上の取り組みを支援したいと述べました。 【無・現 塩田康一氏】 「農林水産業で言うとスマート農林水産業を推進するということや企業でもAI、IOTを活用した生産性向上のための取り組みを積極的に支援をしていくということが1つの方向性としてあると思います」 米丸さんは県立短期大学の4年制化や情報工学部の新設を検討したいと述べました。 【無・新 米丸麻希子氏】 「女性の進学率、大学進学率というのが鹿児島県は全国で最下位です。鹿児島県立短期大学を4年制化にしてソフト的なものをもっと培っていくべきであるということで、情報工学部の新設を視野に入れた4年制化」 樋之口さんは県独自の給付型奨学金制度を作りたいとしています。 【無・新 樋之口里花氏】 「大学生が奨学金という名の借金を返し続けていること、将来の展望を描くことができない。このような社会はかえなければならりません。県独自の返済不要の給付型奨学金を精度を作らなければならないと考えております。」 県知事選挙は今月20日に告示され来月7日に投開票が行われます。 討論の詳しい内容は日本青年会議所鹿児島ブロック協議会のYouTubeチャンネルで配信しています。