「正論すぎる」アフマダリエフの挑戦状を一蹴した井上尚弥 SNSで説いた“価値”に相次ぐ共感「ドネアを見習うべき」
次期防衛戦に向けた準備を重ねる中、王者は自身の“立場”を明確にした。 12月15日にボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が自身のXを更新。現地時間14日にWBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦に勝利していた元WBA&IBF世界同級王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に対する反論を投稿した。 【動画】ライバルが力なくリングに沈む アフマダリエフの戦慄のKOシーンをチェック 14日の試合では、難敵リカルド・エスピノサ(メキシコ)を3回2分59秒TKOで破ったアフマダリエフ。相手に何もさせない完璧な試合運びも手伝ったのか、試合後にマイクを握った30歳は「俺と戦いたくないのなら、その理由を説明しろ。俺が王者だったときはルールを守った。君もルールを守るべきだ。俺は指名挑戦者といつも戦ってきた」と井上を挑発。さらに「最強は最強と戦うべきだ。俺は指名挑戦者であり(暫定)王座も手にした。イノウエは、この階級最高であると示さなければいけない」と煽り続けた。 23年6月のマーロン・タパレス(フィリピン)戦で失ったWBAとIBFのベルトの奪取と、井上戦によって見込める莫大なファイトマネーを狙っているとされるアフマダリエフ。ゆえに彼と陣営は挑発的な言動を繰り返していると見られている。 ただ、井上は暫定王者の挑戦状を一蹴する。Xで「なんでタパレスに負けたやつから逃げなきゃいけないんだ。必要性がゼロだろ…」とアフマダリエフに向けて呼応し、「戦いたいなら『価値』キープして待っとけ!! 今はグッドマン戦に全力集中」と強調した。 そのキャリアで築き上げてきた自身の“価値”を主張し、立場の違いを示した井上。そんなチャンプの投稿にはファンからも称賛の声が殺到。「言って下さってスッキリしました」「井上チャンピオンだからこそ言える返し」「その通り」「ドネアを見習うべき」「アフマダリエフにとやかく言われる筋合いはない」「正論すぎる」といったコメントが相次いだ。 今月24日に開催予定だったWBO&IBF世界同級1位のサム・グッドマン(オーストラリア)戦は、来月24日に延期となった。このアクシデントを受け、井上陣営は再調整を求められており、アフマダリエフを含めた今後の行く末に注目したい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]