【大谷翔平インタビュー(3)】3回目TJまで「5年以上延びてほしい」 体の衰え想定し長く二刀流を
ドジャースの大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、報道各社のオンライン合同インタビューに応じた。昨年12月9日にド軍移籍を発表してからちょうど1年。メジャー7年目で自身初のワールドシリーズ(WS)制覇を果たし、史上初の「50―50(50本塁打&50盗塁)」を達成した一年を振り返り、投打二刀流に復帰予定の来季への思い、また二刀流の将来など大いに語った。(取材・柳原 直之) 【画像あり】人気モデルが絶賛!真美子夫人のシースルー“ブラックコーデ” ――ケガの状況を考慮した上で二刀流をいつまで継続していきたいか。 「ある程度は(ケガを)想像しながらいきますけど、実際なった時と、その想像の中では全く違うもの。昨年も2回目の(右肘の)トミー・ジョン手術をしましたし、今回も左肩(の手術)をしましたけど、若い時からある程度、ケガをするという想定の中で体をつくるということをやってきました。やっぱり出力が高くなるということは、慢性的な肘の手術というのは必ず起こるという想定でいたので。逆に言えば、そこを想定していたから、ある程度、自分の中で柔軟に対応できたというのはある。年を重ねていくにつれて、もっともっと体の違和感、技術、視力の低下とかは訪れる想定ではいないといけない。そこを想定しつつ、今できるパフォーマンスをしっかり上げていきたいというのはもちろんある。二刀流を今までやってきて、長く続けたいという思いはあるので。(投打)どちらかにせざるを得ないタイミングがもし来たとしたら、どちらにしても対応できる準備というのをしっかりしておく必要があるのかなと思ってはいます」 ――故障の想定とは。 「TJ(トミー・ジョン手術)に関しては必ずするだろうなとは思っていた。メジャーの1年目だとは思っていなかったですけど、必ずするとは思っていました。2回目のタイミングはやっぱり5、6年投げてどうだろうなっていうところでは想定していましたけど、逆に言えば5、6年たったのがたぶん今年の終わりくらい。30(歳)の終わりで2回目のTJをするより、逆に早い方が良かったのかなと思う部分も今思えばあったりはする。いろいろなパターンを想定しておくことが大事だなと思います」 ――昨年12月のテレビインタビューで「もう一度(右肘が)同じ症状になったら配置転換。他のどの野手のポジションか分からないですけど」という発言もあった。 「必ずそうなるかどうかではなく、ある程度、想定をすることが大事。一概にトミー・ジョン(手術)と言っても、どの程度、じん帯が傷ついているかによって、どのくらい投げられるかも違う。現実的に3回目(の手術)を受けるまで、希望は5年以上延びてほしいとは思っている。例えば35(歳)を過ぎたあたりで3回目の手術をして、復帰に1年かけてという領域に入っていくのが、正しい選択なのかどうかは、その時の自分のコンディショニングにもよる。現実的に見れば、やはり2回目くらいまでが投手としては理想なのかなと思っています」