訪日客が寄与、長野県内スキー場客2.4%増 雪不足の影響、客数減の施設も 23~24年シーズン
2023~24年シーズン(11~5月)に営業した県内78カ所のスキー場の利用者数が延べ582万8千人だったことが、県観光スポーツ部のまとめで分かった。新型コロナウイルス感染対策の緩和でインバウンド(訪日客)が回復したことなどから、前季比2・4%(13万6千人)増加。雪不足で営業日数が減ったスキー場も多く、利用者数が前季を上回ったのは42カ所にとどまり、明暗が分かれた。 【グラフ】長野県内スキー場、利用者数の推移
県山岳高原観光課によると、シーズン当初の23年12月は雪不足でオープンを遅らせたスキー場が多く、利用者数は前年同月比10・4%(7万8千人)減少。一方、3連休が2回あった24年2月は、晴天にも恵まれたことから11・4%(20万8千人)増加するなど、シーズン後半で盛り返したスキー場もあった。ただ全体では感染拡大前の18~19年シーズン(645万4千人)には届かなかった。
スキー場別の利用者数は、志賀高原(下高井郡山ノ内町、18スキー場の合計)が前季比0・3%増の86万9千人で最多。エイブル白馬五竜・Hakuba47(北安曇郡白馬村)が18・9%増の51万7千人で続き、野沢温泉(下高井郡野沢温泉村)は1・9%減の36万9千人だった。
10広域圏別は、利用者数が多い順に、北信が2・9%減の193万8千人、北アルプスが19・2%増の163万4千人、佐久が1・9%減の66万6千人。前季を上回ったのは5広域だった。