「どうやったら“ゴルフ力”を生かせるか」吉田優利は収穫十分で次戦カナダへ
◇米国女子◇Danaオープン for チルドレン 最終日(21日)◇ハイランドメドウズGC(オハイオ州)◇6666yd(パー71) 【画像】アマチュアの妹・鈴も日本でトップ10入り 31位から出た吉田優利は6バーディ、2ボギーの「67」で回り、通算8アンダー16位で終えた。米ツアーでの自己最高は2022年の日米共催「TOTOジャパンクラシック」8位。主戦場を移した今季ベストのフィニッシュとなった。 グリーン手前の傾斜がきつい1番は手堅く上からのミドルパットを流し込むバーディ発進。ティショットを左に曲げた2番でボギーも、6番(パー3)から3連続バーディを決めた。6、7番はいずれも6m近い距離を沈め、8番(パー3)はアイアンショットを左下2.5mほどに絡めた。 難関16番でグリーン左に外してボギー。それでも、パー5が連続する上がり2ホールで粘りを見せた。17番はガードバンカーから寄せワンでしのぎ、18番は手前から数十ヤードの長いアプローチを左奥ピンに突っ込んでバーディ締め。「67」は4月「フォード選手権」2日目(パー72)と並ぶシーズンベストだった。 中継局WOWOWのインタビューでは「特にそれ(今季自己ベストの順位)に関しては何も思わないですし、私はずっといい成績を残し続けるしかない」と冷静に話した上で手応えをにじませた。 「何となく、どうやったら“ゴルフ力”を生かせるのかが、ちょっと分かった週になったかなと思っていて。いままではやっぱりショットが荒れていたので、そこまで(組み立てに)なかなか集中できなかった。やっと自分の球筋が見えてきて、『ここに落とせばこのくらい転がるんだな』っていうイメージ力が初めて出たかもしれないです」。米ツアー挑戦に際し、レベルアップを目指したショット面で苦しみ、持ち味であるはずのショートゲームにも大きく負荷がかかっていた。 2週後の「ポートランドクラシック」(オレゴン州コロンビア・エッジウォーターCC)を終えたタイミングで出場優先順位を入れ替える今季2度目のリシャッフルが待つ。CMEグローブポイント51ptを加算し、ポイントランクは158位から130位に上がった。 立て続けの好成績を求められる状況は変わらないものの、「自分が納得する形でゴルフをしたいですし、同時に成績も上げられたらと思っています。カナダに行くのも初めてなので、すごく楽しみ。米国とコースが違うかもしれないので、いろいろ発見もあるだろうなと思っています」。前向きに次週「CPKC女子オープン」(カナダ・アールグレイGC)を迎える。