アロンソ、無線でフラストレーション爆発「2年間、ストレートで同じ問題が起きている!」
F1カタールGPを7位で終えたフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、レース中にフラストレーションを爆発させたことについて説明した。 【リザルト】F1第23戦カタールGP:決勝結果 エステバン・オコン(アルピーヌ)とフランコ・コラピント(ウイリアムズ)のオープニングラップでのクラッシュによってセーフティカーが導入されたレース序盤の段階で、アロンソは8番手を走行していた。 しかし5周目のリスタートで、アロンソはルイス・ハミルトン(メルセデス)と角田裕毅(RB)にメインストレートで急接近され、いとも簡単に抜かれてしまった。 この際の無線内容が国際映像でも流され、アロンソは「信じられないよ。2年間、ストレートで同じ******な問題を抱えているんだ」と、一部音声が規制されるほど声を荒げて不満を訴えた。 このコメントは当初、近年アストンマーティンのマシンが空気抵抗が大きい特性のクルマになってしまっていることへ言及したのではないかと疑われたが、実際には彼の発言はコーナー出口からのエネルギーデプロイ(パワー放出)に関するものだった。 アロンソは特に、リスタート時に最大限のブーストが得られるように、プログラムがされていなかったことに不満を爆発させていたようだ。 レースを7位でフィニッシュしたアロンソは、無線での発言を振り返り、次のように語った。 「レース1周目やセーフティカー明けにトップスピードが足りなくなるのは初めてのことじゃない」 「クルマがまだセーフティカーの後ろにいると勘違いしているようで、グリーンフラッグが振られた最終コーナーでエネルギーをうまく使えないんだ。周りのクルマがみんないるときにエネルギーを使えないと、明らかに大きな代償を払うことになる」 「最初のリスタートで2、3ポジションを落としてしまった。最終的な結果のことを考えると、とても心由々しき事態だった」 「セーフティカーが何回か入り、運も向いてきた。(問題について)まだ調査中だ。何が問題なのかは分かっていると思う。解決策を見つける必要がある」 アストンマーティンのマイク・クラック代表は、エネルギーのデプロイとマシンの加速がライバルと比べてどうだったかについて、チームは適切な分析を行なう必要があると語った。 「リスタートでもっとアタックできなかったことに、彼は少しフラストレーションを感じていたと思う」 「それは我々が検討しなければならないことだ。我々のトラクションは良くなかったと思う。それは彼が主に感じたことだろう。ドライバーの立場から言えば、まずフラストレーションを感じる。それが第一だ」 「でも第二に、もしかしたらデプロイが違っていたり、誰かがエネルギーの使い方を変えているのかもしれない。だから、我々はそれを調査する」 「もしかしたら今後について誤解させるようなコメントかもしれないから、それがどのようなものなのかを見極めることが重要だ。だが彼がコメントしたことについては理解しているし、それは彼が感じたことだった。ドライバーは必死なんだ」
Jonathan Noble