シンガポールが万博パビリオン一番乗り完成 建設状況を空からリポート!一方で解消されない万博で働く「人手」足りない問題
■海外パビリオンの建設状況は 大きな変化のある国がある一方、着工していない国も
では、シンガポール以外の他の国の工事はどこまで進んでいるのか? 関西テレビは11月27日、空から今の現場を徹底取材。 記者リポート:あちらに巨大なガンダムが見えてきました。大屋根リングの横にいるんですが、いまにも動き出しそうな迫力です。 10月は頭がついていなかったガンダム。今は、完成している。 さあ、本題の海外パビリオンの建設状況をみていこう。 まずはチェコ。 10月9日の映像と比べてみると…。 記者リポート:先月までは真ん中の筒状の木造の建物しか立っていなかったが、今では周りにらせんのような通路ができていて、建物がさらに大きくなっています。 そしてアメリカも…。 記者リポート:万博の会場の中でも、かなり大きなパビリオンを建設しているアメリカですが、先月までは黒色の骨組みしかありませんでしたが、いまは壁でおおわれていて、屋根もついている状態です。 さらに・・・ スイスのパビリオンは地上にあった球体がパビリオンの最上階に合体。 手前の敷地にも円形の土台が登場している。 さてポーランドのパビリオン。 先月まで、基礎工事を行っているようだが、今は大きな建物が建ち始めている。 一方、先ほど紹介したチェコの隣の敷地は、マルタのパビリオンの予定地なのだが…。 記者リポート:上空から見ても、マルタに関しては、建設が進んでいるような状況は見受けられません。ただクレーンや資材などは置かれていて、これがマルタのものなのか、それとも横のチェコのものなのか、上からでは判別できないですが… 博覧会協会によると「マルタのパビリオンはまだ着工していない」ということだ。 海外パビリオンの建設状況について、博覧会協会の関係者は「数カ国のパビリオンが、開幕時に完成していない可能性はある」と、焦りをにじませた。
■「万博らしくない」職種で人材の確保に苦戦
さらに、来場者を招く側にも課題が…。 25日、ミャクミャクが姿を現したのは大阪市内のハローワーク。 警備会社:バスで来場された方をゲートでチェックして、ご案内、誘導する。 この日、行われたのは、万博会場で働く人を募集する企業が集まった面接会。 パビリオンのスタッフでは、定員の10倍の応募が殺到するなど、「万博らしい」職種に人気が集まる一方で、会場内の警備員など、一見すると「万博らしくない」職種は人気が低く、人材の確保に苦戦しているのだ。 求職者(60代):今回は万博のことだから、気にはなっていて、お客さまの案内もあってという感じで。どうなんでしょう、女性って。 ゼンコ―サービス 丹好美 関西支社長:女性大歓迎です。男性が女性の手荷物検査や、金属探知機をすると失礼になる。女性が嫌がるんですね。そうなると、女性が必要になってくる。 この警備会社は、10月から10人程度募集をかけていて、一定の応募者はいるものの、現時点で確約がある人はほとんどいない状況。 求職者に必死にアピールするものの…。 求職者(60代):(Q.他社の話も聞いて決める?)そうですね。こんなん言って、いいんかなと思うんですが。 ゼンコ―サービス 丹好美 関西支社長:厳しいです。まだこれからですけれど、もう時間がないなと。本当に1人でも多く、採用して万博を成功させたい。 開幕まで残り5カ月ほど。 海外パビリオンの建設、さらには、会場内の人材の確保と、課題が残る中、無事に開催することができるのか。 (関西テレビ「newsランナー」2024年11月27日)
関西テレビ