次はロス五輪だ! SBSカップで猛アピールした初代表組の2人。まずはU-19代表への個人昇格を目ざす
「とにかくチャレンジする」と“ギラギラ感”を漂わせる
ふたり目はFW安野匠(帝京長岡/3年)だ。U-18高円宮杯プレミアリーグWESTでは4位タイの7ゴールを奪っており、今夏のインターハイでも得点ランキングで2位となる5得点をマーク。抜群の決定力が光るストライカーで、相手の背後に抜け出す動きも目をひく。 また、守備面での貢献度も高く、相手DFに外されても何度でも食らいつく。そうしたプレースタイルは代表でも発揮され、途中出場となったU-18韓国代表戦では2トップの一角でハードワークを続け、続く静岡ユース戦では先発で起用されて印象的なプレーを見せた。 55分にはオフサイドでゴールが取り消されたものの、柴田のクロスにニアで合わせて惜しいシーンを生み出している。「とにかくチャレンジする。自分の良さを全面に出してやろう」というメンタリティからは“ギラギラ感”を漂わせており、「とにかく結果を残したい」という言葉からも代表の生き残りに懸ける想いが伝わってきた。 U-19代表への個人昇格は簡単ではないが、SBSカップで爪痕を残せれば、道は切り開ける。残された試合はあとひとつ。25日に行なわれるU-18アルゼンチン代表との一戦は80分で勝利を掴めば、優勝となるシチュエーション。プレッシャーはあるが、U-19代表に呼びたいと思わせるような選手の台頭に期待したい。 取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【関連記事】
- 宮崎から世界へ――J注目の日章学園MF南創太が“デビュー戦”で味わった悔しさ「代表でも仕掛けられる選手にならないといけない」
- 「海外に行こうと思っている人は聞いてほしい」内田篤人が感服した日本代表戦士の行動「我慢するタイプでしたけど...」
- 高3でレギュラー、19歳で大宮の副主将を務める超逸材。ロス五輪で最注目のCB市原吏音は、冨安健洋と同じ道を辿るか
- パリ世代は誰がいる? 2026年北中米W杯の理想スタメン。最もチャンスがありそうなのは中盤。五輪不出場でも期待したいのは...
- パリ五輪組→北中米W杯に何人が食い込める? 森保Jは充実の戦力、黄金世代が最盛期だった06年ドイツ大会と同じ構図なら...2列目や最前線は激戦区に