センバツ2022 京都国際で壮行会、市長表敬 今度こそ「日本一」に /京都
阪神甲子園球場で18日開幕する第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)に、2年連続2回目の出場となる京都国際の壮行会が7日、京都市東山区の同校で開かれた。「全国制覇」への期待を受け取った選手たちは、大舞台に向けて気持ちを高めていた。【千金良航太郎】 新型コロナウイルス感染対策のため2021年に引き続き、野球部員以外の在校生は参加せず、教職員と保護者、府高野連の砂田浩彰会長など関係者のみで開催。会では、センバツ旗が竹中拓実・毎日新聞京都支局長から朴慶洙(パクキョンス)校長、辻井心(じん)主将(2年)へと順に手渡された。 朴校長は「2年連続でのセンバツ出場は、皆さんの努力の結果で誇らしい。甲子園でも普段通りの野球を楽しんでほしい」と激励。韓国系民族学校にルーツがあることから、駐大阪韓国総領事館の趙成烈(チョウソンリョル)総領事も壇上に立ち「韓国と日本の双方から応援される京都国際の活躍が、両国の友好にもつながれば」と期待を込めた。辻井主将は「昨夏に先輩が成し遂げられなかった『日本一』を達成し、今までお世話になった方々に恩返しをしたい」と決意を語った。 また同日には小牧憲継監督や辻井主将らが京都市役所を訪れ、門川大作市長にセンバツ出場決定を報告した。 小牧監督は「昨夏の甲子園経験メンバーがチームに多く残り、目指すのは当然、日本一になると思う」と宣言。門川市長は「コロナ禍でも建学の精神にある『錬磨』の通り、厳しく己を鍛えてきたと思う」と選手らをねぎらった。また、姉妹都市提携を結ぶウクライナの首都キエフ市の情勢にも触れ「平和あってこそのスポーツだと強く感じた。戦争の暗い話題が続くが、明るいニュースを届けてほしい」と励ました。 京都国際の初戦は大会第2日の19日、第2試合(午前11時半開始予定)で長崎日大(長崎県)と対戦する。 〔京都版〕