佐賀バルーナーズ「選手に共通する地域還元の意識 」井上諒汰選手、山下泰弘選手、角田太輝選手インタビュー【バスケ】
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--ご家族にとって井上選手と一緒に遊んだ時の笑顔が、印象的だったわけですね。これまで、いろいろな社会貢献活動をされてきていますね。その中で思い出深い活動はございますか? 井上)みんなでゴミ拾いをしながら、1時間くらい坂道を登っていって、体育館でクリニックしたのは思い出深いですね。登っている途中で雨が降ってきてしまって(笑) でも、地域密着というのをすごく感じられた活動でした。 --まさに“雨降って地固まる”という感じですね。社会貢献活動の中で、どんなメッセージを伝えたいでしょうか? 井上)まず医療的ケア児については、先程言ったとおり、私もまったく知らなかったので、知るきっかけになってほしいというのがあります。ゴミ拾いの活動もそうですね。自動車で通ったら気づかないけれど、活動をしてみるとゴミが見つかるわけです。それを知ることが次のアクションにつながると思うので、佐賀バルーナーズの井上という存在価値を使って、第一歩へのきっかけにしたいなと思います。 --社会貢献活動を積極的に行うようになった理由はありますか? 井上)元々は小さいころ、NBA選手がそういった活動をしていることを知ったことですね。スポーツ選手ってかっこいいなと思いましたし、プロスポーツ選手としての価値はコート上だけではなく、そういうところにもあると思っています。自分たちの活動を通して支援の存在を知った方が、施設で必要としている物を見てプレゼントしてくれたという話も聞いています。僕らができることは大きいことではないですが、それが広がっていくという実感も得られたので、継続してやって少しでも広がっていったらうれしいですね。 --“ミスターバルーナーズ”として、率先して取り組むべきという思いもありますか? 井上)ミスターバルーナーズだからやろうというわけではないです。ただ、活動をしたことで課題を解決するきっかけになり、バルーナーズが地域に貢献しているというのが広がっていってほしいという思いはありますし、そうならなければならないという自負や責任はあります。人としてもチームとしてもそういう看板というのは大事にしたいですね。佐賀は本当に地域とすごく密接しているなと感じるんです。そういった佐賀らしい一体感みたいな部分を大事にしていきたいです。 --最後に今後の活動についての想いも教えてください。 井上)今やっていることを継続してやることが一つですね。ただ行けているのは1つの施設なので、県内にあるいくつかの施設を訪問して子どもたちやご家族にお会いして、外に出て試合を見て楽しんでもらう機会を作れれば思っています。バルーナーズとして、より多くの人に楽しみを提供できるように活動を広げていきたいと思います。