冬に向けて今こそ「風呂掃除」! 風呂釜、浴槽エプロン……”バスタブの下や奥”の正しい掃除法【自分でできるやり方も】
「浴槽下部」の掃除に必要なもの
配管内に勝るとも劣らぬブラックボックスといえば、浴槽を覆う「エプロン」裏の空間でしょう。 一般的な浴室空間は「システムバス」「ユニットバス」と呼ばれる、それ自体が工業製品であることがほとんど。その施工の都合上、洗面器状の浴槽を覆い隠す「エプロン」という壁があり、裏に湿り気やゴミの溜まりやすい空間が生まれてしまいがち。 そこに知らない間にカビが発生したり、ヘドロなどの有機堆積物が溜まることでチョウバエなど不快な虫の発生の温床になってしまうことが、しばしばあるのです。 「システムバス」「ユニットバス」では、浴室内部ドア上部に品番が記載されたシールが貼られています。 その番号を控えてインターネット検索し、まずは「エプロン」の安全な外し方を確認。メーカー、製品ごとに推奨される掃除方法(市販の次亜塩素酸ナトリウムを使用した方法が多い)に従い、年に一度を目安に除菌清掃してみてください。 ただし、自己流の掃除は取り返しのつかない破損の原因にもなり、あまりおすすめできないので注意してくださいね。
”外注”掃除も選択肢に
またこの浴槽下部については、一見したところの汚れ具合があまりに激しい場合、そして風呂釜も変色した湯が出てくるような場合には、いろいろの現場に慣れたプロの手を借り適切な高圧洗浄と除菌を行うことが必要になることもあります。 「3年以上、エプロン裏など見た事もない」、また、すでに異臭や虫の発生に悩まされているような場合、追い焚きの湯に異常を感じたような場合。 第一選択肢として外注掃除も、ぜひ検討してみてください。 ──── 藤原千秋 Chiaki Fujiwara 住生活ジャーナリスト、ライター 掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。