冬に向けて今こそ「風呂掃除」! 風呂釜、浴槽エプロン……”バスタブの下や奥”の正しい掃除法【自分でできるやり方も】
湯船が恋しい季節になりました。
たっぷりの温かなお湯に身体をあずける、至福のお風呂タイム! ……を、お湯の汚れが台無しにしたら? 浴槽の下から、ナゾの虫が出てきたら? 興醒めですよね。 身近な存在なのに、意外とブラックボックスの多い浴室空間。 中でも今回は「風呂釜」と「浴槽下部」に注目。 来たる冬に向け、快適な入浴のためにできるお掃除をご紹介します。
安心追い焚きのための「風呂釜」掃除
「風呂釜」と言い慣わしていますが、実は今どきのお風呂のほとんどには「風呂釜」らしきものは存在していません。 あるのは「給湯器」。 その熱源はガス(都市ガス、プロパンガス)のほか、電気、灯油、太陽熱など多岐にわたりますが、浴槽にお湯を満たすための給湯システムである点は共通しています。 とはいえ旧来の「風呂釜」のような役割がすべてなくなっているわけではなく、一部の給湯システムに備わる、いわゆる「追い焚き」機能というのがそれに当たります。 追い焚きとは、浴槽のお湯を給湯器に戻して加熱、そののち再び浴槽に戻すこと。 「お釜」というより「配管」の中で熱源に接し熱せられるので、その管の中が汚れてしまうことがあります。 ただ近年の機種では、強い水圧をかけることで、あまり汚れが付着しない工夫がなされています。それでも足りない汚れ落としは、市販の風呂釜洗浄剤で試みることができます。
「風呂釜」掃除に必要なアイテム
風呂釜の掃除には、市販の風呂釜内部用の洗浄剤、ないしは過炭酸ナトリウム粉末を用意します。 専用洗浄剤も主成分は過炭酸ナトリウムですが、界面活性剤が添加されていたりします。 いずれも水に溶かした際の液性は弱アルカリ性で、通常サイズの浴槽に約200グラムを投入します。 過炭酸ナトリウムは水(湯)に溶けるとき、発泡しながら過酸化水素と炭酸ソーダに分解。 その際発生する活性酸素の力で、汚れを分解したり除菌漂白したりします。 市販品の場合はその取説にしたがって使いますが、基本的には浴槽に張った湯の中に洗浄剤を投入し追い焚き運転をして、しっかり配管内に液剤を通します。 数時間置いて再度追い焚き。その後、湯を一度排水した後で給湯、追い焚き、排水、を繰り返して配管をすすぎ、最後に浴槽も洗いすすぎます。