【箱根駅伝】順大の吉岡大翔が完全復活の激走!7区区間2位でチームをシード圏内に押し上げる
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走復路 (3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ) 【詳細データ】順位の変遷 7区で順大・吉岡大翔(2年)が11位で受けたタスキをシード圏内の8位まで押し上げる完全復活の激走を見せた。駒大の佐藤圭汰(3年)に次ぐ、区間2位と結果を出した。 5000メートル高校記録保持者の吉岡は、期待のルーキーとして順大に入学。しかし2年生になった今春のトラックシーズンは全く結果が出なかった。5月の関東インカレ1万メートルでは、玉目陸(1年)がチームトップの8位でゴールした瞬間、自身は周回遅れの25位。「すごく走るのがつらくて、やめたいなと思うことばっかりだった」と負のループだった。 それでも競技を楽しむ気持ちを持ち直し、ラストスパートにも磨きをかけた。1万メートルは1年時に初めて挑んで28分46秒96。昨年5月の関東インカレでさらに29分23秒19と落ちたが、11月の日体大記録会で、28分26秒75をマークし、1年時の記録を約20秒更新。順大入学後では、自身の全種目を通じて初めて高校時代の自己ベストを上回った。 自信を付けて臨んだ2回目の箱根駅伝。7区区間2位でチームの2年ぶりのシード権奪回を大きく引き寄せる快走を見せた吉岡。さらなる飛躍へ再スタートだ。 ◇吉岡 大翔(よしおか・ひろと)2004年5月18日、長野県出身。20歳。佐久長聖―順大スポーツ健康科学部2年。5000メートルで2022年のU20世界選手権7位。自己ベストは13分22秒99で高校日本記録。1万メートルのベストはチーム2位の28分26秒75。順大1年時の箱根はルーキー唯一の出場で4区で区間8位。167センチ、51キロ。
報知新聞社