香取慎吾「日本一の最低男」挨拶で志尊淳が明かした“本当のスター”な秘話、草なぎ剛の友情出演も発表
香取慎吾が主演を務めるフジテレビ系ドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」の舞台挨拶が本日1月7日に東京・ユナイテッドシネマ・アクアシティお台場で行われ、香取、志尊淳、増田梨沙、千葉惣二朗、向里祐香が登壇した。 【画像】香取慎吾(他20件) 1月9日にスタートする「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」は、人生崖っぷちに追い込まれた、家族嫌いで子供嫌いの最低男・大森一平を主人公としたドラマ。テレビ局の報道マンとして働く一平は家族のケアをまったくしない“仕事人間”だったが、その昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるように退職する。社会的に再起して世間を見返してやろうと政治家になることを決意した彼は、来たるべき区議会議員選挙で生活者目線を持っていることをアピールできるように、亡き妹・小原陽菜の夫でありシングルファーザーの小原正助とその子供たちとともに暮らすことに。選挙でのイメージアップのために“ホームドラマ”を演じているに過ぎなかったが、義弟や子供たちと少しずつ本当の家族のような関係を築き、日常の中にある家族や社会、日本の問題と向き合っていく中で、次第によりよい社会を作りたいと願うようになり、やがて本気で選挙に立候補することになる。正助役を志尊が、陽菜役を向里が務め、正助と陽菜の子であるひまりを増田が、ひまりの弟・朝陽を千葉が演じる。 第1話の先行上映ののち舞台挨拶がスタートすると、キャストの5人は劇場の客席扉から登場して集まったファンの驚きを誘う。ステージに上がり挨拶に立った主演の香取は「僕も1話を観て、(自身の役が)圧のあるウザい男になっていてよかったなと思いました」と手応えを明かし「やっていても気持ちいいですよ。“最低"を演じるってあまりないから。圧のある、なんかウザい一平おじさん、気に入ってます」と役柄への思い入れを語った。 「偽物の笑顔で家族に忍び寄り、自分の目的のために利用する、そんな男です」と一平のキャラクターについて改めて説明した香取は「家族でのシーン、そうじゃない場面、1人で部屋にいるとき。いろんな顔があるんです。いつか本当の大森一平が出てくるのか? そこは自分も楽しみにしていますね」と続ける。そんな一平に対してどこか気に入らない様子を見せるひまり役の増田に「実際の香取さんはどうですか?」と香取が質問すると、彼女は「めっちゃ優しくていろんなお話をしてくれて大好きです!」と答え、香取のガッツポーズを誘う。朝陽役の千葉も「大好き。一緒に遊んだり、一緒にじゃんけんをするところが好きです」と言って会場を和ませた。 そして志尊もまた、香取について「本当にスターなんですよ! 今までお仕事をした方の中で、一番スターだなって感じています」と断言。「商店街でロケをしていると、香取さんがいつのまにかいなくなっていて。それぞれのお店に挨拶をしに行ってるんですよ。リハビリの施設に行って『慎吾ちゃんだよ~』と話していたり、しまいにはその施設に来ていた95歳のおばあちゃんのご家族と電話していたりするんです。年齢関係なく人を笑顔にして、生きる希望を与える姿を見て、本当にスターだなと思っています」と、香取の現場での振る舞いを明かす。これに香取は「スターなんですよね……」と同調して客席の笑顔を誘い「人が好きなんでね。挨拶というか、1件ずつ覗いて『何屋さんですか?』みたいに話しているとね。商店街の人みんな知り合いになって、楽しいですよ」と応じた。 また舞台挨拶の中では、第1話に草なぎ剛が友情出演していることが発表された。草なぎは、2023年にオンエアされた主演ドラマ「罠の戦争」で演じた鷲津亨として「日本一の最低男」に登場する。「一平が目指す場所・民政党は鷲津がいる政党なんです。そこがつながっているのが面白くて」と共演シーンについて説明した香取は「11年ぶりにフジテレビで主演するドラマに、友というか家族のような存在の草なぎ剛が出てくれるのがうれしくて。ドラマをやると伝えたとき、椅子から転げ落ちるくらい喜んでくれたんですけど、(草なぎが)第1話に出る話をしたら『知らないけど!?』って、そこでもビックリしてました」と笑う。草なぎが舞台に出演している期間に行われた撮影のロケ地が遠方だったそうで、香取は当時の草なぎの様子について「舞台中にこんな遠い場所のロケに来て、これが本当の“友情出演”だ!と。『友情がなかったらマジで断ってる!』と言ってました」と楽しそうに明かしていた。 なお、今作には12月に死去した中山美穂が出演していることから、香取が中山についての思いを語る場面も。「美穂さんがこの作品に対して思いを熱く持ってくれているというお話を聞いていて、共演シーンを楽しみにしていたんですが、それは叶いませんでした。美穂さんの熱い思いを持って、最後までがんばろうという話をみんなでしたので。美穂さんも思いを届けてくれるので、最後までがんばりたいと思います」と誓った香取。イベントの最後に彼は改めて挨拶に立ち「エンタテインメントが大好きな僕が、2025年の始まりにこのドラマをやれることが本当に幸せだと思っています。もっと幸せになるにはたくさんの人に見てもらうことだと思います。たくさんの人の心にずっと残る、そんなドラマになってくれたらいいなと思います」と視聴者に向けて語りかけた。