ハリソン・フォードが顔真っ赤にして大暴れ『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』予告編公開 『サンダーボルツ*』も新映像(予習・復習ガイド)
ブラジルで開催されたイベント『D23 Brazil』で、マーベルが映画『キャプテン・アメリカ』シリーズ最新作、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の予告映像を公開しました。 【この記事の他の写真を見る】 ■ キャプテン・アメリカ第4作、MCU第35作 今作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は、映画『キャプテン・アメリカ』のシリーズとしては、2016年の『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』に続く第四作。 世界観を共有するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品としては35本めにあたります。 2019年『アベンジャーズ:エンドゲーム』で、クリス・エヴァンスが演じた初代「キャプテン・アメリカ」ことスティーブ・ロジャースから盾と称号を託されたサム・ウィルソン / ファルコンが、一度は辞退してスミソニアン博物館に収めたりしつつ、その後なんやかんやと紆余曲折あり(『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』)、改めて三代目『キャプテン・アメリカ』として活躍する物語です。公開は日米同時で2025年2月14日。 演じるのは、メカニカルな翼で飛ぶヒーロー、ファルコン役で長らくMCUに出演してきたアンソニー・マッキー。初代キャプテン・アメリカのような超人兵士ではなく、宇宙人やミュータントでもない、基本的には「普通の人」です。 ■ ハリソン・フォード出てた? もうひとりの主要キャラクターである合衆国大統領サディアス・ロスを演じるのは、御年82歳になるハリソン・フォード。 マーベル映画にいきなり出てきて戸惑うかもしれませんが、これは従来の映画でサディアス・ロスを演じていた俳優ウィリアム・ハート(『蜘蛛女のキス』でアカデミー主演男優賞)が2022年に亡くなったため、フォードが後を継いだ配役です。 ウィリアム・ハートが演じていたサディアス・「サンダーボルト」・ロスはこの人。2008年の『インクレディブル・ハルク』では、キャプテン・アメリカを再現しようとスーパーソルジャー計画を指揮した米軍の将軍として登場しました。 2016年の『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』では国務長官として、個人の判断で活動するスーパーヒーローを危険分子と見なし管理下に置こうとする『ソコヴィア協定』を推進します。 アベンジャーズが分裂し、逃亡したキャプテン・アメリカ / スティーブ・ロジャースを速やかに発見し拘束するようアイアンマン / トニー・スタークに圧をかけ、72時間あれば連れ戻しますに対して36時間だと急がせたりしていたあの人です。順調に出世して今作ではとうとう大統領に。 ■ 予習するなら『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』 MCU映画は30数作もあり、最近ではDisney+のTVシリーズも増えて膨大な「これまでのお話」がありますが、「今作における」各キャラクターの立ち位置や関係性は映画のなかで説明されるため、「この二人、過去になんかあったんやな」「先代(先々代)が偉大だったから重責なんだな」と思っておけば問題ありません。 歴代作品を見ていれば理解が深まったり、また違った体験になることも確かですが、それを言い始めればMCU映画自体が80年以上の歴史と膨大な作品群を抱えるマーベル・コミックスを翻案元にしており、コミックスのキャプテン・アメリカは85年近く前の1940年出版です。 映画を「カメオや小ネタいくつ気づいたかな勝負」だと考えて、予習不足で不利だから参戦しないというのでもないかぎり、アベンジャーズやキャプテン・アメリカ映画を飛び飛び鑑賞だったり覚えていなかったり見ていなくても問題はありません。 ……と前置きしたうえで、とはいえ来年2月の公開までにせっかくならアップしておきたい、この機会に関連作を見ておきたいのであれば、基本的には『キャプテン・アメリカ』の三部作、『キャプテン・アメリカ / ザ・ファースト・アベンジャー』『キャプテン・アメリカ / ウィンター・ソルジャー』『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』と、Disney+シリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を押さえておくとより理解が深まります。『アベンジャーズ』と付く映画も見られればなおよし。 キャプテン・アメリカ三部作は先代の……色々あって正確には先々代のお話なので、今作のキャプテン・アメリカであるサム・ウィルソンは途中から相棒として登場します。 『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は全6話。キャプテン・アメリカ襲名を辞退したはずのサム・ウィルソン / ファルコンに何があったのか、予告編でサムに警告する年老いた黒人男性は誰なのか※、あたりが描かれるため、お話としてはここの続きが新作映画です。 (※ 誰なのか:イザイア・ブラッドリー。米国の超人兵士再現計画で人体実験を受けた大勢の兵士のうちわずかな生き残り。朝鮮戦争で活躍するも人種差別的な理由から存在を隠匿され、以降30年以上に渡り幽閉されたまま実験体として扱われる。 アメリカン・コミックスは歴史的に現実の米国の社会情勢を反映してテーマにしてきたといっても、あまりにも残虐な「架空のひどい差別」を作り出すのはいかがなものか、との声もありますが、大丈夫、モデルになった現実の事件のほうが100倍凄惨です。) ■ 次のMCU映画『サンダーボルツ*』も予告編公開 来年2月の『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』に続いて、5月公開予定のMCU次回作『サンダーボルツ*』も予告編を公開しています。 こちちらはマーベル版スーサイド・スクワッドとも呼ばれる、本編ではヴィラン(悪役)であったり主人公側と対立してきたサブキャラクターたちが集結したチーム、サンダーボルツが主役。 予告編中で「100均で売ってるキャプテン・アメリカ(のパチモノ)」呼ばわりされ「俺は正式にキャプテン・アメリカだったんだぞ!」と言い返すも「そうそう、2秒間くらいな」と小馬鹿にされるのが、いちおう本当に正式な二代目キャプテン・アメリカだったジョン・ウォーカー、現USエージェント。こちらの顛末も『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で描かれています。 (余談ながら、ジョン・ウォーカーを演じるワイアット・ラッセルは、俳優カート・ラッセルとゴールディ・ホーンの息子。元ホッケー選手が負傷で転身して俳優へ。 父親のカート・ラッセルも一応MCUにメインキャラクターで出演していますが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の宇宙存在であるエゴ役なので親子共演はなさそうです)
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