価格と性能のバランスがいい「Xiaomi 14T Pro」 手頃な価格でもいい感じの「ライカカメラ」を楽しめる
「Xiaomi 14 Ultra」のライカ無双っぷりがまだ冷めやらぬ中、2024年秋モデルとして登場するのが「Xiaomi 14T Pro」だ。 【写真】超広角でいつものガスタンク Xiaomi 14 Ultraはカメラがいいけど、おサイフケータイなしで20万円弱だった。それに対して、Xiaomi 14T Proはライカの監修を受けたカメラを搭載して、おサイフケータイも使えるのにオープンマーケット版なら10万9800円から(12GBメモリ+256GBストレージ)と、お手頃。この価格で“ライカ無双”できるなら、めちゃ魅力的じゃないか、というわけだ。 ちなみに、Xiaomi 14T Proの先代に相当する「Xiaomi 13T Pro」の日本向けモデルはライカじゃなかった(海外モデルではライカ監修カメラを搭載していた)。今回はライカの監修を受けたせいか、カメラアプリは同じシリーズとは思えないほど違う。ボディーのデザインも変わっている。 カメラ重視視点でいえば、13T Proで心引かれなかった人も、14T Proはまったくの別ものとして要注目、というわけだ。早速チェックしていこう。
3つのカメラに5つの焦点距離 なぜ?
さすがにそれなりに価格差があるので、カメラユニット1つ1つの性能はXiaomi 14 Ultraの方が上だ。メインカメラ(広角カメラ)は14 Ultraが1型センサーなのに対し、14T Proは1/1.3型とちょっと小さい(でもハイエンドスマホのカメラとしては十分なサイズだ)。 また、14 Ultraは4つのアウトカメラ全部が約5000万画素センサーを搭載して超強力なのに対し、14T Proのアウトカメラは3つで、超広角カメラは約1200万画素と割と普通のセンサーとなっている。望遠カメラも60mm相当と、そこまで望遠じゃない。 でも、実際に使ってみてその差をあまり感じないなら、「Xiaomi 14 T Proでいいじゃないか」となるよね。 というわけで、性能チェック。 まずカメラを起動すると、2種類の画作り(スタイル)があるってことを教えてくれる。この辺は14 Ultraと同じだ。 1つは「Leica バイブラント」。フレッシュで躍動的だそうな。もう1つは「Leica オーセンティック」。こちらは自然でリアルとのこと。 簡単にいえば、Leica バイブラントは「スマホカメラ風のちょっと派手めのスタイル」で、Leica オーセンティックは「あまり派手にせず、コントラストもしっかりしたLeica風のスタイル」ってことだ。 分かりやすい例を1つ。青空に大きな違いが出ている。 派手めで印象的な画が欲しい時はバイブラント、カメラっぽいナチュラルな画が欲しい時はオーセンティックを選べばいい。 文字が小さいので分かりづらいけど、撮影時は左上のアイコンを見れば、どちらになっているのか分かる。 では、Leica オーセンティックで各カメラの撮影をしていく。Xiaomi 14T Proのカメラは3つ。15mm相当の超広角、23mm相当の広角、60mm相当の望遠だ。 しかしカメラアプリを見ると、「0.6x」「1x」「2x」「2.6x」「5x」と5つの倍率が表示されている。2xの次が2.6xというのが、なんか中途半端だ。 この並びになっているのには、理由がある。 「0.6x」は、約1200万画素の15mm超広角カメラを使っている。「1x」は、約5000万画素の23mm広角カメラで、普段は4画素を1つにまとめることで感度を上げている(4-in-1スーパーピクセル)。「2x」は、この23mm広角カメラの中央部の画素(1250万画素)だけを使っている。2xなので、46mm相当だ。 「2.6x」は、約5000万画素の60mm望遠カメラで、こちらも普段は4画素を1つにまとめて約1250万画素の画を作っている。「5x」は、その中央部の画素(1250万画素)だけを使っていて、120mm相当になる。 そういうわけで、2xの次が2.6xという微妙な差になるのだ。
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