スペーシア ギア vs N-BOX JOY!最新軽スーパーハイトワゴンのドッグフレンドリーポイント比較【青山尚暉のわんダフルカーライフ】
◆スペーシア ギアのN-BOX JOYにない大きな特徴
新型スペーシア ギアのN-BOX JOYにない大きな特徴は、実は後席にある。ひとつ目はマルチユースフラップと呼ばれる、スペーシア全車に備わる軽自動車の後席にしてオットマンモード、レッグサポートモード、荷物ストッパーモードを備える贅沢なシート。オットマンとレッグサポートは愛犬にとって無関係だが、荷物ストッパーモードは、わが家の3代目自称自動車評論犬!? ジャックラッセルのララによれば、立てたストッパー部分が、「犬の顎乗せ台としてちょうどいいわん」とのこと。実際、ララはスペーシアの後席に乗車する際は、気持ちよさそうに顎を枕代わりに乗せているのである。
ふたつ目は、これまたN-BOX JOYになく、スペーシア ギアに用意された最強のドッグフレンドリー装備と言えるスリムサーキュレーター。さすがに、軽自動車には後席エアコン吹き出し口など備わるはずもないのだが、スリムサーキュレーターによって車内の空気が効率よく循環し、冷たい風や暖かい空気の偏りを解消。実は、今年の酷暑の夏、スペーシアでドライブに出掛けた経験があるのだが、後席でもエアコンの冷風がうまく循環し、ララも快適にドライブが楽しめたようなのだ。
また、スペーシア ギアの助手席前にはビッグオープントレーとドリンクホルダーが備わり、テイクアウトの食事などを置くことができ(その下には引き出し式ボックスがあって便利)、車内がどこでもドッグカフェになる使い勝手の良さがある(後席用のパーソナルテーブルもあり)。
もちろん、基本的な後席への乗降性もパーフェクト。犬が自身で乗り降りするにしても、両側スライドドアの開口寸法は高さ1250mm、幅600mmとたっぷりあり、開口部地上高は345mmとN-BOX JOYの365mmより低く、段差なくフロアに続くため、犬自身の乗降はもちろん、中小型犬を飼い主が抱いて乗降する際も快適である。
◆N-BOX JOYは撥水シートの採用と、限りなくフラットになる大空間を創出
一方、日本でもっとも売れているクルマでもあるN-BOX一族のN-BOX JOYは、N-BOXをベースに立体感あるヘッドライトやブラックとボディカラーのコンビネーションバンパーなど、道具感を際立たせたアクティブ感たっぷりのエクステリアと、インテリアに汚れが目立ちにくいチェック柄の撥水シートを採用するとともに、N-BOX JOY自慢の後席をダイブダウンするだけで限りなくフラットになる大空間、室内フロアによって、バックドアを大きくハネ上げることでテラスのような空間=「ふらっとテラス」を創出。アウトドアで気持ち良く愛犬と寛げる自由度の高いクルマとの付き合い方が提案されているのが特徴だ。(N-BOX / N-BOXカスタムに対してラゲッジルームフロア/後端を80mm高く設定したことで実現)