スペーシア ギア vs N-BOX JOY!最新軽スーパーハイトワゴンのドッグフレンドリーポイント比較【青山尚暉のわんダフルカーライフ】
N-BOX JOYの犬の特等席となる後席は、座面長480mm、座面幅540mm□2となっていて、座面はフラット。犬が寛ぐにも、ドッグベッドなどを設置するにしても適したシートと言える。
さらにN-BOX JOYは後席を低く格納すると、ラゲッジルームのフロアをあえて80mm高めたことで、ホンダが「ふらっとテラス」と名付けたフルフラットなチェック柄の撥水ファブリックフロアが出現。車中泊カーとしても使え、車内をピクニック気分のリビング化も可能となる。これは飼い主も愛犬も楽しそうだ。さらにスペーシア ギアの犬がツルツル滑りやすい樹脂フロアと違い、チェック柄の撥水ファブリックフロアになるため、愛犬をそのまま乗せられるメリットもあったりする(滑りにくいわけではないが)。実際、自称自動車評論犬!?のジャックラッセルのララが試したところ、「滑りにくく居心地いいわん」とのこと。
◆2台の乗り心地や車内の静粛性は?
クルマのドッグフレンドリーポイントには乗り心地や車内の静粛性が含まれるのは当然。車内でどこかにつかまれない犬にとって、前後左右の姿勢変化、グラつきはないほうが快適であり、とくにロングドライブでのストレスを感じにくい。また、聴覚に優れた犬にとって、走行中の車内の静かさも重要なポイントとなる。
乗り心地に関しては、路面を問わず上質かつ快適な乗り心地を示してくれるN-BOX JOYがやや優位。スペーシア ギアは同15インチタイヤを履くカスタムに準じた、しっかり感ある硬めの乗り心地となるのだ。その分、車体の前後左右の姿勢変化は小さい…と言い替えることもできる(N-BOX JOYでも決してカーブなどでグラグラしないが)。
そして走行中の車内の静かさ、ここでは愛犬の特等席となる後席に限定すれば、両車ほぼ互角。どちらも軽自動車とは思えない!? 高い静粛性を実現している。特に両車のターボモデルは、余裕ある動力性能(最大出力と最大トルク)によって、NAエンジンモデルより低い回転数で走れるからでもある(スペーシア ギアはマイルドハイブリッド)。さらに、N-BOX JOYにはN-BOX 全車同様、遮音フィルムをラミネートしたフロアカーペット、厚みを増したルーフライニングを採用(カスタムにはシンサレート吸音材を追加)。N-BOXは軽自動車として徹底した遮音、防音対策が施されているクルマなのである。N-BOX JOYもそれに準じた静かさがあって当然だ。