減り続ける運動部加入率 栃木県内中学生 部員数1位は男女とも「ソフトテニス」
栃木県内中学生の2024年度の運動部加入率は前年度比2・2ポイント減の63・5%となり、過去最低を更新したことが30日までに、県教委のまとめで分かった。11年連続の減少で、減少幅は直近10年間で最大だった。一方、地域のスポーツクラブで活動する生徒は増え続けており、県教委は「運動部への入部以外の選択肢が増え、自分の興味関心でやりたいことを選べるような社会になってきている」と分析している。 調査は6月、県内の国公私立中学校161校、高校の全日制73校、定時制・通信制10校を対象に実施した。 中学生の運動部員数は前年度比1726人減の3万1297人。少子化で全体の生徒数が減る中、加入率も下がっている。72~73%台で横ばいだった07~15年度に比べ近年、減少幅は大きくなっている。24年度の加入率を男女別に見ると、男子が2・5ポイント減の71・1%、女子が1・9ポイント減の55・5%。 一方、部活動に加入せずに地域のスポーツクラブなどで活動する生徒の割合は年々増加しており、24年度は0・7ポイント増の7・5%となった。クリケットやチアリーディングをはじめ、バレエ、体操、ボクシングなど80種類超のクラブへの加入があったという。 競技別部員数の順位は男女ともに前年度と変わらず、特に女子は直近5年間変わっていない。男子は1位ソフトテニス、2位卓球、3位サッカー、女子は1位ソフトテニス、2位バレーボール、3位卓球だった。 全日制高校の運動部加入率は0・7ポイント増の44・6%で、直近10年間を見ると43~45%台と横ばいで推移している。男子は0・2ポイント増の54・4%、女子が1・1ポイント増の33・9%だった。 文化部の加入率は、中学校が0・5ポイント減の20・5%、高校は0・4ポイント減の27・1%だった。