「スピルバーグの映画なんて比べものにならない」ボーフム戦士たちが大逆転残留で狂喜乱舞!「ふくらはぎが突然プルプルしなくなった」
「ドラマがないと、ここでは何も上手くいかないようだ」
現地時間5月27日に開催されたブンデスリーガの入れ替えプレーオフ・第2レグで、浅野拓磨を擁する1部16位のボーフムは、田中碧、アペルカンプ真大、内野貴史が所属する2部3位のデュッセルドルフと敵地で対戦。ホームでの第1戦は0-3で敗れ、圧倒的不利な状況のなか、3-0で2戦合計3-3とすると、最後はPK戦を制し、大逆転で残留を勝ち取った。 【動画】内野貴史のキックは無情にも…勝負が決した最後のPK 不屈の闘志で逆境を乗り越え、ハイコ・ブッチャー監督は「適切な言葉を見つけるのは本当に難しい。信じられないような試合だった。4日前の初戦後、本当に酷い状態だったのに、どうにか勝ち切った。本当に嬉しいし、逆転を信じていたチームを誇りに思う」と大興奮だ。 また、選手たちも試合後のインタビューで喜びを口に。ドイツ紙『Bild』は「ボーフムの奇跡に関する声」と題した記事で、「これ以上のドラマがあるだろうか?」と投げかけたうえで、数人のコメントを掲載している。 フィリップ・ホフマン(31歳) 「今日はフットボールで何が可能か見たはずだ。2-0とした後、チームはまた揺さぶりをかけ、3-0とした。その時に僕らはやれると思ったよ。今日のような出来事は、ドイツフットボール界ではかなりレアだ。僕たちはみんな、それを誇りに思える」 マキシミリアン・ヴィッテク(28歳) 「スティーブン・スピルバーグの映画なんて比べものにならない。今日はスリラー以上のものだった」 ケビン・シュテーガー(30歳) 「ビールは好きじゃないから、当分コーラを飲み続けるだろう。夢見た通りの展開だった。今日は間違いなくリーグの残留に値した。今日は少しお祝いをして、近いうちに今後に関して決めるつもりだ」 アントニー・ルジア(38歳) 「これがボーフムだ。これが何かを成し遂げる唯一の方法だと信じている。計画通りだった。毎晩、どうすればできるかを考えたし、夢にまで見た。今はただ楽しみたい」 ティム・エールマン(20歳) 「最後(GKのアンドレアス・)ルーテがPK失敗に追い込んで、勝利が決まった時ほど速く走った経験はない。ふくらはぎが突然プルプルしなくなったよ。最近クソみたいな出来事がたくさんあったけど、そんなことはどうでもいい。今はとにかくお祝いだ」 ノア・ロースリ(27歳) 「僕の最後のブロックは、もちろん信じられないほど重要だった。あのシーンで何が起こっていたのかさえ覚えていない。シーズンを通して、クソみたいなことばかりだった。こんな形での残留方法がボーフムに合っているよ。ドラマがないと、ここでは何も上手くいかないようだ」 事実は小説より奇なり――。また1つ記憶に残る名勝負が生まれた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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