人前で話す時は<緊張状態>がデフォルトと心得よ!深呼吸でもストレッチでもなく、プロが辿り着いた「緊張」を味方につけるテクニックとは
SNSが発達した現在、コミュニケーションに苦手意識を持つ方も少なくないようです。そのようななか、コントグループ「ザ・ニュースペーパー」のメンバーとして19年間活動していた桑山元さんは、芸人を続けながら、話し方・伝え方を教える講師として活動しています。今回はその桑山さんに、コミュニケーションを円滑にするための「ちょい足し」テクニックを紹介してもらいました。舞台の上で話すことが多い桑山さん、実は「かなりの緊張しい」だそうで――。 【書影】桑山さん著書『すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術』 * * * * * * * ◆緊張を解きほぐす時「深呼吸はダメダメ?」 「緊張している状態が通常」だと考える。また緊張しているのは自分ではなく「緊張している役」を演じていると思えばダメージは受けなくなる 私はかなりの「緊張しい」です。 舞台の開演前になると、動物園の熊のようにぐるぐる歩き回ったり、そわそわします。 出番の30 分前から衣装を着こみ、共演者に「早いよっ!」とツッコマレルのは恒例の行事となっています。 それなのに、「あんなに大勢の前で緊張しないんですか?」「人前であがらないコツを教えて下さい」、とよく聞かれます。そんな方法があるのなら、こっちが知りたいわ!(泣)
◆深呼吸、ストレッチ 緊張でガッチガチでは使い物にならないので色々な方法を試しました。 まずは深呼吸。 深く呼吸をすることで、呼吸を安定させ、酸素を豊富に取り込んでリラックスする方法です。 でも、緊張で身体がガッチガチになっている状態では、どう頑張っても呼吸は深くなりません。 その結果、「これで合っているのかな?」「全然リラックスできている気がしないんだけど…」とかえって焦ります。 ストレッチも同様です。ガッチガチの状態で一生懸命に身体をほぐそうとしてもうまくいきません。 考えてみれば当然です。 「一生懸命に」「頑張って」リラックスしようとしている時点で矛盾が生じているのですから。 歯を食いしばって脱力するようなものです。
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