ペットが熱中症に? IoT時代のセキュリティの落とし穴とは?
最近、テクノロジーの世界では「IoT」という言葉が話題になっています。IoTとは「Internet of Things(モノのインターネット)」の略で、パソコンやスマートフォンといった従来の通信機器だけでなく、これまでインターネットに繋がっていなかったような家電や生活用品などがインターネットに繋がることによって、私たちの生活がより便利になるという考え方。このIoTが拡大することによって、家庭内ではこれまでにない新しいネットセキュリティのリスクが生まれているのだそうです。今回は、IoT時代に気をつけたいネットセキュリティについてまとめます。
ネットに繋がっているのは、スマホやパソコンだけではなくなった
家の中を見渡すと、テレビ、ビデオレコーダー、エアコン、ゲーム機、カメラ、電子書籍リーダー、玩具、学習教材などパソコンやスマートフォン以外でネットに繋がるモノがかなり多岐に渡っていることに気づかされます。ニフティ株式会社で家庭向けネットセキュリティサービス「常時安全セキュリティ24プラス」を提供するスマートプラットフォーム事業部の佐藤淳之さんによると、家庭における無線LAN(Wi-Fi)の普及によってネットに様々な機器が簡単に繋がるようになり、その種類、台数も増加しているそうで、そこにネットセキュリティの落とし穴があるのだそうです。 「パソコンやスマートフォンはハッキング(乗っ取り)や情報漏えいなどを狙ったコンピュータウイルスや悪質なプログラムを防御するセキュリティソフトが普及して、誰でもセキュリティ対策ができる環境が整っています。しかし、それ以外の機器の多くはOS(基本ソフト)にWindowsやAndroidとは異なる独自のソフトウェアを採用している場合が多く、セキュリティソフトを導入することができないために対策が非常に難しくなっているのです」と佐藤さんは語ります。つまり、パソコンやスマートフォンのセキュリティ対策が万全でも、簡単にセキュリティ被害に遭うリスクを残しているというのです。「ネット犯罪をたくらんでいる人は、セキュリティで守られていない機器を標的にしてハッキングを試みる傾向にあり、注意が必要です」(佐藤さん)。