8月第1週の「日本株急落“第2波”」を主導した投資主体が判明【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
一方、海外投資家や事業法人などの現物買いが6日以降の日経平均の戻りを支えたとみられる
この期間、日経平均は終値ベースで7月11日に過去最高値をつけ、前述の通り、8月5日に過去最大の下げ幅、6日に過去最大の上げ幅を記録しましたが、図表1をみると、いずれも投機筋の先物主導である可能性が高いことが分かります。海外投資家の日本株の売買シェアは、現物で約60%、先物では約75%とかなり高く(図表2)、日本株は海外投資家の売買動向に強く影響を受ける傾向があります。 現物では、個人が553億円売り越した一方、投資信託は694億円、年金のリバランスと思われる信託銀行は2,171億円、自社株買いとみられる事業法人は5,060億円、それぞれ買い越しました。海外投資家(一般に、現物を取引する海外投資家には中長期的な視点で運用を行う年金などが含まれるとされる)も4,954億円と4週ぶりの買い越しとなり、これら投資主体の買いが、8月6日以降の日経平均の戻りを支えたと思われます。 (2024年8月19日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『8月第1週の「日本株急落“第2波”」を主導した投資主体が判明【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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